2024.03.15.
2023年度研究成果報告会を開催しました

2024年3月3日(日)、「手話言語研究センター研究成果報告会」を開催し、本センター所属の研究員・主任研究員・専門技術員・客員研究員による、研究成果および、第2期(2019~2023年度)事業に関する報告を行いました。一般公開で開催し、約50名の方にご参加いただきました。


 

発表者および研究テーマは以下の通りです(発表順)

 松岡克尚(研究員 / センター長)
 「多文化コンピテンスの概念と評価についての考察」

 今西祐介(研究員 / センター副長)
 「音声言語と手話言語におけるエビデンシャリティーの比較統語研究 – 奄美語(喜界島方言と日本手話を中心に – )

 下谷奈津子(主任研究員)
 「成人聴者の日本手話音韻習得過程における表出パターンについて」

 前川和美(主任研究員)
 「ろう児をもつ親への手話指導に関する研究」

 矢野羽衣子(客員研究員)
 「不就学ろう者や離島で生活するろう者の手話表現コーパス」

 平英司(客員研究員)
 「バイモーダル児の言語発達 – バイモーダル児Cのケーススタディー」

 中島武史(客員研究員)
 「コーダは自分の子をバイリンガルにするか?」

 森本郁代(研究員) ※動画による発表
 「日本手話の相互行為における保持の事例分析」

 山田一美(研究員) ※動画による発表
 「手話言語の空要素に関する習得研究」

 内山宏美(専門技術員)※資料による発表
 「両手を使った日本手話単語の制約に関する質的研究」

 下谷奈津子・前川和美
 「手話言語研究センター第2期実践報告(手話学コロキアム・プロジェクト手話)」

海外とオンラインでつないだ質疑応答の様子

海外とオンラインでつないだ質疑応答の様子

現在海外に留学中の2名の研究員からは、動画撮影による発表と、オンラインで会場と現地をつなぎ、質疑応答を行いました。

社会学、言語学、教育、言語継承など、関心を持つ領域がバラエティに富んでおり、様々な視点や視座から、手話やろう社会を見つめる機会になったことと思います。

 


 

 

参加者の感想を一部ご紹介します。
・どのような研究をされているのか興味があり参加しました。とても勉強になったと同時に、まだまだ学習の必要性を痛感しました。
・色々な研究発表を聴いて非常に勉強になりました。皆さんの活動のおかげであらためて自分の言語について考えさせられる良い機会をいただきました。
・大変興味深い内容が多岐にわたり、面白かったです。内容が難しいものもありましたが、また機会があれば参加してみたいです。

他にもたくさん貴重なコメントをいただきました。
改めまして、ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。次回も良い報告ができるよう、皆様からいただいたコメントも参考にしながら、研究調査活動に邁進していきたいと考えております。