2022.07.25.
2022年度「手話学コロキアム」第1回を開催しました

講義の様子

講義の様子

 去る7月3日(日)に今年度第1回目の手話学コロキアムを開催しました。
今年度は全3回シリーズで、より実践的な学びの場を提供するために、これまでに手話学コロキアムにご参加いただいた皆様を中心に参加を募りました(募集は終了しております)。
 本イベントは、新型コロナウイルスの影響で、3年振りの対面開催となりました。
 対面ならではの実践を交えた内容に、参加者が集中して取り組まれる姿が印象的でした。


 今回は「ELANの基本的操作方法」をテーマに、手話言語研究センター客員研究員の矢野羽衣子先生による講義とワークショップを行いました。手話研究の際に役立つ技術として、動画解析ソフトELANを用いた手話動画分析の基本操作について学びました。
前半の講義では、矢野先生ご自身の研究事例を通し、ELANを活用してどのような研究をされてきたのか、ELANを用いることでの研究の可能性などをうかがいました。

ワークショップの様子

ワークショップの様子

 後半のワークショップでは、実際に手話での自己紹介動画を用いてELANの操作を体験しました。動画を撮影する際の注意点や動画の取り込み方、注釈のつけ方、覚えておくと便利な操作方法など、実践を通して学ぶことができました。


 そして、最後にはディスカッションも行いました。例えば、/よろしくお願いします/という手話表現を、/よろしく/と/お願いします/で区切って表記したほうがよいのか、/よろしくお願いします/と一語で表記したほうがよいのかなど、活発な意見交換がなされました。

以下、参加者からの感想です。

(抜粋、原文のまま)
・ELANを使った言語資源の管理にとても関心がある一方、これまで、音声言語のファイルしか扱ったことがなかったため、ビデオのとり方から分析の仕方までとても勉強になりました。
・ELANの可能性に面白さを感じました。
・実践型だったので集中して取りくめた。

講師の矢野先生、ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。