2022.04.01.
海外大学との手話言語学、ろう文化等に関する共同研究の講演動画:第2~3回を配信しました
手話言語研究センターは、手話を研究している 海外の5大学※ と共同で、手話言語学、ろう文化、ろう研究等に関する全5回の講演動画の配信を予定しています。今回は、第2回と第3回の動画を公開しました。
講師 | 講演タイトル | |
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第1回 | Thomas K. Holcomb 教授 (Professor, Deaf Studies Division, Ohlone College) |
To Be or Not to Be Deaf : That is the Question (ろう者であるべきか、そうでないべきか) |
第2回 | Jemina Napier 教授 (Chair of Intercultural Communication in the Department of Language & Intercultural Studies, Heriot-Watt University) (Director, The Centre for Translation & Interpreting Studies in Scotland) |
An overview of the transformation of Sign Language Interpreting as profession & research, & SLIS as a transformative field (職業、研究における手話通訳の変革と変革の場としての手話通訳学) |
第3回 | Cathy Easte 氏 (Manager, Student Disability and Accessibility Student Success, Griffith University) Riona Tindal 博士 (Senior Disability Advisor, Student Disability and Accessibility Student Success, Griffith University) |
Student Disability and Accessibility (障害学生とアクセシビリティ) |
第4回 | Christian Rathmann 教授 (Chair of Department of Deaf Studies and Interpreting, Humboldt-Universität zu Berlin) |
Use of Communication Strategies between Deaf Interlocutors from two Different Countries (異国のろう者同士のコミュニケーション戦略使用について) |
第5回 | 松岡 和美 教授 (慶應義塾大学 教授) 矢野 羽衣子 氏 (関西学院大学 手話言語研究センタ ー 客員研究員) |
Where Sign Language Came from and are Going to: A Case Study of Miyakuobo Sign Language (手話はどこからやって来てどこへ向かうのか:宮窪手話の事例から) |
- 第2回 概要・講師紹介
- 第2回目の講演タイトルは" An overview of the transformation of Sign Language Interpreting as profession & research, & SLIS as a transformative field" (職業、研究における手話通訳の変革と変革の場としての手話通訳学)です。
講師は、英語・イギリス手話・オーストラリア手話・国際手話間の手話通訳者であり、手話通訳に関する研究者及び教育者でもあるJemina Napier教授(ヘリオット・ワット大学)です。
手話通訳に関する研究者としてのご自身の経験に触れながら、手話通訳学がコミュニケーション、相互作用、言語的多様性等に変革をもたらす学問であることをお話しされています。
Jemina Napier 教授
Heriot-Watt (ヘリオット・ワット)大学教授。1989年より手話通訳者として、英語・イギリス手話・オーストラリア手話・国際手話間の手話通訳者として活躍。また、手話通訳に関する研究者でもあり、教育者でもある。 社会学(学士)、イギリス手話/英語手話通訳(修士)、専門教育・高等教育(修士)・言語学(博士)。 現在、イギリス手話通訳者協会および、イギリス言語学者協会会員、オーストラリア手話通訳者協会の終身名誉会員などを務める。 主な著書に、Linguistic Coping Strategies in Sign Language Interpreting (2016 2nd Ed.) 、Sign Language Brokering in Deaf-Hearing Families (2021) などがある。
第3回 概要・講師紹介
第3回目の講演タイトルは" Students Disability and Accessibility " (障害学生とアクセシビリティ)です。講師はグリフィス大学、障害学生・アクセシビリティ支援室室長のCathy Easte氏と、シニア・ディスアビリティ・アドバイザーでアーティストのRiona Tindal 博士です。グリフィス大学では、アクセシビリティとインクルージョンの原則を、可能な限りカリキュラムに反映させており、その支援の様子についてお話しされています。
Cathy Easte 氏
2010年よりグリフィス大学 障害学生・アクセシビリティ支援室室長を務める傍ら、クイーンズランド州のTAFEカレッジ、民間訓練団体を20年以上にわたりサポートをしている。
HEDN(Q)、TEDCA (Tertiary Education Disability Council of Australia) 委員。
ATEND (Australia Tertiary Education Network on Disability) 代表。
Riona Tindal 博士
シニア・ディサビリティ・アドバイザー。アーティスト。
Natural History Illustration 学士課程修了、ニューキャッスル大学哲学博士課程修了。
また、Arts,Visual and Performing Arts, and an Advanced Diploma of Graphic Design and Graphic Communications の学士号ももつ。
※第4回、5回の動画についても近日公開予定です。
※共同で講演動画を配信する海外の大学
香港中文大学 手話言語学・ろう者学研究センター(香港)
インドネシア大学 手話言語研究所(インドネシア)
ケラニア大学 障害学研究所(スリランカ)
ドンナイ大学 ろう文化促進センター(ベトナム)
デ・ラ・サール大学セントベニール校(フィリピン)