2021年度 手話学コロキアムを開催しました

第1回 【2021年8月29日】
 
第1回 講義の様子

 去る8月29日(日)金沢大学の武居渡先生をお迎えし、「手話研究の魅力と方法」というテーマで、手話学コロキアムを開催しました。
今回は、オンライン(Zoomウェビナー)での開催で、200名の定員も申し込み開始後、あっという間に埋まり、全国各地や海外からもご参加いただき大盛況でした。
講義では、手話研究の様々な方法論や目的、魅力について、ご自身の経験や過去の研究をとおして、具体的に分かりやすく手話でお話いただきました。
方法論をナイフにたとえ「どのようなナイフで食材(データ)を調理していくのか、自身の興味関心にあったナイフを持つことが重要」というお話が印象的でした。また、手話研究を通して、その向こう側にある人間や社会、言語のありようをみていくことができるという手話研究の魅力についてのお話には、手話研究の可能性を感じました。さらに、手話研究の際には、ろう者や手話に対する敬意が必要という大切な進言もいただきました。
ろう者の研究者はまだまだ少ないというお話もあり、今回の手話学コロキアムが、今後の手話研究の一助となれば幸いです。 以下、参加者の感想を一部ご紹介します。

<参加者の感想>*抜粋、原文のまま
・横断的に大変わかりやすいご説明をありがとうございました。それぞれの研究分野について理解できました。
・研究上は倫理やろう者・手話に対する敬意なども必要になることなど学んだ。知識だけでなく、実際に研究するためのトレーニングがあることも知った。
・今回の講義を聞いてやっぱり手話研究をしたいという気持ちが強くなりました。

武居先生、参加者の皆様、ありがとうございました。

第2回 【2021年10月23日】
第2回 講義の様子

  去る10月23日(土)、豊田工業大学の原大介先生をお迎えし、「日本手話の音素・音節・音素配列論」をテーマに第2回手話学コロキアムを開催しました。

講義では、一部のパーツが異なる2人の人物の顔のイラストを用いてミニマルペアを解説されるなど、音韻等について分かりやすくお話をしていただきました。
物理的な手指の形は、理論上は左右の手の手型・位置・動きの組み合わせが1京(1億の1万倍)以上あるが、その中から手話に不適格なものは使用されず、一定のルールによって用いられるというお話が印象的でした。

ワークショップの様子

 また、ワークショップでは、提示された手話の語彙について、参加者がそれぞれの語の適格性を考え、意見交換を行いました。

<参加者の感想>*抜粋、原文のまま
・音韻や音素という側面から学ぶことで手話の新たな魅力に気付くことができました。あっという間の時間でした。
・手話が言語であるという概念についてはこれまで福祉的な見方しかしてきませんでしたが、音声学的に根拠があることがわかり大変衝撃的でした。さらに学びを深めていきたいと思いました。
・ 自分から積極的に考えていかなければならず、それがたいへんいい効果を生んでくれました。

ご参加いただいた皆様、お疲れさまでした。原先生、ありがとうございました。