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新課題の把握と研究 [人権教育研究室]

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[ 編集者:人権教育研究室   2018年6月8日 更新  ]

2018年度 指定研究テーマ

「<日本近代化と部落問題>を再考する-同和教育研究プロジェクト・ティームからの継承と展開」

 この共同研究は、日本社会の近代化過程のなかに今日における部落問題の形成をたどろうと試みてきた同和教育研究プロジェクト・ティームの成果を、次の三つの観点から批判的に検討・評価するとともに、その一層の展開を目指そうとするものである。
 第一には、江戸末期から明治・大正にかけての近代社会への移行期・国民国家の形成期において、モダナイズされゆく社会・国家との相即的な関係のなかで、部落差別そのものがどのようにモダナイズされつつ生起されたのかを明らかにしていくことである。
 第二には、近代日本社会において展開された、被差別部落のみならず様々なマイノリティを対象とした社会的な諸事業(慈善事業、セツルメント、貧困者保護事業、同和対策事業等々)の意義と問題点を明らかにしていくことである。
 第三には、部落問題を把握・解決するために有用であるような民衆思想・社会思想における多様なパースペクティヴを探究していくことである。


「関西学院と人権教育-人権教育の連携の在り方をめぐって」

 本指定研究のこれまでの流れを踏まえて、「国連人権教育の10年」から引き継がれる課題として「人権教育の定義を踏まえること」、「人権教育の柱を踏まえること」、「人権教育の目的を踏まえること」を念頭におきつつ、研究を継続していく。「国連人権教育の10年」の決議文では、人権教育とは「あらゆる発達段階の人々が、あらゆる社会階層の人々が、他の人々の尊厳について学び、その尊厳をあらゆる社会で確立するための方法と手段について学ぶ、生涯にわたる総合的な課題である」と定義している。
この課題を、初等部から大学院まで幅広い教育を行っている関西学院で、いかに実践していくべきかについて、その見取り図を描いていくことが本研究の目的である。
 

2018年度 公募研究テーマ

学生YMCAハンセン病療養所訪問プログラム50年史の研究

 本研究は、1960年代から現在まで学生YMCAによって継続された国立ハンセン病療養所への訪問プログラムを手掛かりに、日本の近代化における最大の人権問題の一つであるハンセン病問題の「文化的・
社会的位相」における学生、卒業生のボランティア行動の意識を検証しようとするものである。
 具体的には、国立療養所「大島青松園」でのワークキャンプと訪問交流の歴史を、残存・散逸している資料を収集して可能なかぎり明らかにする。また、収集された資料により1960年代以降の年表を作成するとともに、過去のプログラム参加者による各自の訪問交流の経験のふりかえりを文集の形で編纂し、
さらにその中から本研究に示唆性を有すると考えられる証言者を抽出し、聴き取り調査を実施する。
そして、このような学生のボランティア活動による社会問題へのアプローチが有する人権教育、ひいては人権と人間性の回復のための意識と効果について、分析的かつ対話的に研究し、その成果を公開研究会の形で広く共有する。

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