2022年度大学主催秋季人権問題講演会「原子力災害の最前線で見えなくなる人々」(講師:小原一真氏)

日時:
2022年11月10日(木) 13時20分 ~ 2022年11月10日(木) 15時00分
場所:
西宮上ケ原キャンパス 中央講堂・オンライン同時配信

2022年度大学主催秋季人権問題講演会

演  題:「原子力災害の最前線で見えなくなる人々-福島・チェルノブイリ・ビキニ」
講  師: 小原 一真 氏(写真家、ジャーナリスト)
日  時: 2022年11月10日(木)13時20分~15時00分
場  所: 西宮上ケ原キャンパス 中央講堂・オンライン同時配信
参加方法:【会場】事前申込不要
     【オンライン】事前申込は不要です。講演会当日、時間になりましたら以下のリンクよりご参加いただけます。

2022年度秋季人権問題講演会(小原一真氏)オンライン参加はこちらから
 

*本講演会では、手話通訳・パソコンテイクによる情報保障を予定しています。
 また、講演会は録画し、後日、字幕をつけた動画を本学Webサイト等で配信する予定です。

<講演内容>
現在進行形で私たちの生活に大きな影響を及ぼしている新型コロナウイルス感染症ですが、感染拡大
初期に特に問題となった罹患者やエッセンシャルワーカーへの差別を皆さんは覚えているでしょうか。
本来であれば社会から守られるべき対象が「ケア」ではなく、社会全体の「恐れ」の対象となって
しまう事態を私たちは目の当たりにし、現在もその影響は様々なところで尾を引いています。
私は、そのいびつな状況を見ながら、2011年の福島第一原発事故の被害者や収束作業に当たっていた
原発作業員の姿を思い出しました。最前線で放射能の脅威にさらされていく人々が世間から差別の
対象となり、見えない存在になっていく。
講演では、福島、チェルノブイリ原子力発電所事故、ビキニ水爆実験の取材を通して出会ってきた
「世間から見えない存在」にされてきた人々の個人の姿を伝え、被害者を孤立させていく状況について
考えたいと思います。


<講師紹介>
1985年岩手県生まれ。写真家、ジャーナリスト。ロンドン芸術大学フォトジャーナリズム修士課程修了。
核・自然災害、戦争などで見えづらくなっていくマイノリティーに焦点を当てる。
2012年、東日本大震災と福島第一原発・原発作業員を記録した写真集『RESET』(ラースミュラー出版/スイス)
を発表、2015年には太平洋戦争で被害を受けた子供たちの戦後を描いた「Silent Histories」(RM/スペイン)で
米TIME誌Best Photobooksに選出。チェルノブイリ原子力発電所事故の被害者を記録した 『Exposure』(2015)
では、世界報道写真賞を受賞した。2020年からは米ナショナルジオグラフィック協会から助成を得て、コロナ禍の
看取りの記録を続けている。現在は、ウクライナ戦争で孤立するロマの人々を撮影している。


2022年度秋季人権問題講演会 小原一真氏チラシ