関西学院施設部(現総務・施設管理部)と日本設計関西支社の具体的な設計監理業務に関わる協働を時系列に表記したデータである。
1977年からコンサルティング業務を始めているから、およそ40年の経過となる。
関西学院と日本設計、協働のキャンパス整備
まず学生施設の整備、次に教育研究施設
日本設計が参画した1977年頃、学院は創立100周年に向けて、大学発展に伴う整備を進めようとしていた。計画の柱は、学生の福利厚生に関わる「学生施設・整備充実計画」と大学の根幹をなす「教育研究施設・整備充実計画」。
まず学生寮群を近隣の校地に移し、多数の部活サークル小屋は、一大新学生会館を建設して収容。部活グラウンドも近接地に移設。かくして学生施設を先行整備した結果、キャンパス全体で教育研究施設計画の自由度は上がった。
建築デザイン計画の基本は「第一義に施設の機能性を高め」「ヴォーリズ空間との連続性とデザイン秩序を保つ」こと。その両立を図って、ムダ地の少ないコートヤードやポケットヤードを造成し、放置されていた調整池を改修して、教育研究施設の建設に備えた。