日本建築学会賞(業績)受賞のキャンパス

伝統的キャンパスの発展的整備 ~ 関西学院・西宮上ケ原キャンパスのトータルデザイン ~ 2017年日本建築学会賞(業績)受賞

 関西学院西宮上ケ原キャンパスは、1929年の創建以来の設計思想を継承しながら、施設・設備の近代化・高度化の中で『スパニッシュ・ミッション・スタイル』という様式を確立、木々の緑等の周辺環境とともにトータルで調和した佇まいを保っている。
 これは、学校と設計者の長年に渡る協働の成果であり、この歴史ある美しいキャンパスが私立学校のアイデンテティを体現していることのみならず、良質な文教住宅都市として発展した地元地域の象徴ともなっている。

2017年日本建築学会賞(業績)受賞

 学校法人関西学院と、1970年代後半から1980年代にかけて実行された学生施設・教育施設の整備計画などの策定から今日に至るまで、一貫して関西学院のキャンパスや建物の設計業務を担ってきた株式会社日本設計は、一般社団法人日本建築学会より2017年日本建築学会賞(業績)を受賞しました。

 この日本建築学会賞は、建築に関する学術・技術・芸術の進歩発達と、日本の建築文化を高めることを目的に、建築に関する特に優れた「論文」・「作品」・「技術」・「業績」に対し授与されるもので、2017年は、論文部門10件、作品部門2件、技術部門2件、業績部門は関西学院を含め4件が受賞しました。

 今回の受賞は、関西学院西宮上ケ原キャンパスが、1929年の創建以来の設計思想を継承しながら、現在の大学に求められる施設の機能向上を的確に行ったことが評価されての受賞です。また、創建以来の基本的な骨格や景観の維持と施設・設備の機能向上の追求が対立するのではなく、両方をキャンパスにとって必要な事業として整備してきた関西学院の取り組みが、今後のキャンパス計画の好例になると期待されています。

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左から、「中央講堂」「経済学部」「時計台」「文学部」「神学部」

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