中央芝生のオリジナル建築に関わる設計

[ 編集者:広報室       2017年5月11日 更新  ]

“ヴォーリズ空間”の修復 新大学図書館

時計台

 長年、時計台のシンメトリー景観は壊れていた。ようやく150万冊規模の図書館を建てる運びとなったが、今度は裏山で建設中の高台住宅の屋根が見え始めたので、建物の頭を高度制限の15mに設定して、必要容積を下方へ納めてゆき、地下階になる閲覧室はサンクンガーデンで外部に開いた。背後はスパニッシュ瓦屋根にして、時計台がくっきり浮かぶ元のシンメトリー景観に修復した。現在、時計台の旧図書館は、大学博物館として活用している。

(左)壊れたシンメトリー景観、(中央、右)第15回日本図書館協会建築賞受賞

(左)壊れたシンメトリー景観、(中央、右)第15回日本図書館協会建築賞受賞

講堂の建替え⇒創立125周年記念講堂へ

創立125周年記念講堂

 芝生広場を横切る副軸線上で、中央講堂は神学部と対峙する配置だから、同じ位置に建てねばならない。

 しかし、そこに1200席のヴォリウムの新しい講堂をまともに建てると、時計台を中心にしたシンメトリー景観は左側が重くなってバランスを崩してしまう。そこで、実測に基づいて再現する旧講堂ファサードのパラペットから15mの高さまで、片流れ大屋根を掛けて、視界と天空の広がりを保つようにした。このように断面計画から着手して、新講堂機能の充実と”ヴォーリズ空間” の維持を両立させた。

(左)旧中央講堂

(左)旧中央講堂