2011年度のFD活動報告

[ 編集者:高等教育推進センター       2017年4月28日   更新  ]

2011年度FD活動報告

関西学院大学では各学部が独自に工夫を凝らしたFD活動に取り組んでいます。以下に各学部・教育研究機関等の取り組みを報告します。

神学部

 神学部は、毎年2回春学期と秋学期に専任教員が主体となってFD 研修会を開催し、3月には非常勤講師を対象とした研修の時間を設けている。
 2011年度の専任教員のFD活動として、6月29日に稲垣恭子氏(京都大学教育学研究科教授)を招き、「師弟関係の変容とアカデミック・コミュニティのゆくえ」というテーマで研修会を開催した。旧来の「師弟」という教師と学生の関係が変容した現代において、教師はどのような意識をもって学生との関係を築いていくのかということを学んだ。10月12 日には神学部3つのポリシー(カリキュラムポリシー、ディプロマポリシー、アドミッションポリシー)についての理解を深め、それをシラバスにどのように反映させるかについて話し合った。また神学部では2013年度からの「特殊研修演習A・B」必修化と「卒業論文」開設を計画しており、その実施に向けてどのように準備を進めていくかについて意見交換を行った。
 本年度も3月1日に非常勤講師の方々を招き、10時から2時半までFD 研修会を開催した。昨年度に引き続き神学部の3つのポリシーについて理解を深めていただき、学生とのトラブルも含めて授業運営に関する様々な課題を話し合うことが出来た。

文学部

 文学部では、今年度は2回のFD活動の機会を設けた。第1回の9月16日には春学期の人文演習I担当者会を開催し、担当者全員の提出したレポートをもとに、授業内容と問題点などに関する情報交換を行った。例年のように、1クラスの学生数がゼミとしての上限を超える(36名前後)ことが問題として取り上げられたが、根本的解決のためには教室の確保や教員負担の大幅増などの問題がある。春学期の人文演習Iは全専修をシャッフルしてクラス編成を行っているが、秋学期と同様、春から専修ごとにクラスを分けるべきとの声も一部では強く、クラス規模とともに今後の検討課題として残された。
 3月14日のFD研修会では、各ゼミ・専修における卒業論文の指導と口頭試問のあり方について、情報と意見の交換会を行った。近年、就職活動の長期化、入試形態の多様化にともなう基礎学力の変化、さらにはネットと情報機器の発達なども一因として、従来の指導法では対処しきれないケースも増えつつある一方、各教員がゼミで行っている卒論指導については、互いに知る機会も少ないのが現状である。このFD研修会では、全教員の提出したレポートにもとづき、各ゼミの個性は重んじつつも、指導のノウハウの共有に向けて有益な情報交換がなされた。
 なおその後引き続き、秋学期の人文演習II担当者会を開催し、春学期に続いて人文演習の現状と問題についての意見交換を行った。

社会学部

 <各教員の授業に関する資質向上>という意味のFaculty Developmentとしては、社会学部ではそれぞれの工夫と洞察、直面している困難と失敗例などを共有することを最重要視している。具体的には、11月と3月に延べ10時間におよぶ研修と議論の機会を設けている。今年度は、「アカデミック・ハラスメント対策」および「現行カリキュラムの問題点」などが論点に挙げられた。
 また、<学部組織としての教育に関する資質向上>という意味でのFDに関しては、2011年度教育研究活性化資金を活用して「社会学部ラーニングアシスタント(SLA)」という新制度を試行した。役割は、(1)授業での補助、(2)授業担当者の指導のもとで授業運営に積極的に関与し履修者の学習を支援、(3)授業(教室)外での履修学生への学習相談・助言、(4)授業(教室)外でのピア・サポート・コミュニティ形成等である。授業の円滑な運営、私語対策に一定の効果があったのみでなく、SLA 主催のクリスマス会では学年を縦断する活発な交流が実現した。

法学部

 法学部では、2011年度のFD 活動として、2011年11月30日(水)に約1時間半にわたりFD 研究会が開催された。
 主たるテーマは、「法学・政治学学習ガイドブックの内容」であった。法学部は2012年度から新たなカリキュラムが実施され、1年生の基礎演習の授業内容が大きく様変わりすることとなる。特に春学期は「スタートアップ演習」と名称が変更され、授業の一部を外部業者に委託し、コミュニケーション・スキルやディスカッション・スキルを重視した授業内容となる予定である。これに伴い、法学・政治学の専門科目を学習するために不可欠な基本的知識や学習方法等を記載した学習ガイドブックを作成して、1年生の演習で配布・使用することとなり、このガイドブックの内容について全体で意見交換を行った。学習ガイドブックに掲載すべき具体的な内容だけでなく、いかに分かりやすく伝えるかという点からその記載方法についても、さらに授業における実際の活用方法についても貴重な意見交換を行った。今後は、学生からのフィード・バックも参考にしつつ、専門科目学習指導書としてより充実したものとなるよう、いかに改訂をしていくかが課題となる。
 また、来年度から授業を補佐するTA 制度を新たに導入するために、2011 年秋に法学部教員を対象にアンケート調査を行った。これにもとづいて、TA の利用を希望する教員の授業について、来年度からその募集が行えるよう検討中である。少なくとも、「スタートアップ演習」におけるファシリテータとしてTA を活用し、外部業者と協力してTA の研修を事前に行うことは確認されている。

経済学部

 経済学部ではFD に関しての活動として、主に基礎科目に焦点を当てた授業報告会を数回行った。報告会は「基礎演習」担当者会と「経済と経済学の基礎」授業報告会の2つが行われ、効果的な授業の進め方等についての意見交換をする場所として重要な意味をもった。
 「基礎演習」は1年生必修の演習科目であり、大学での学習をより効果的なものにする上で重要な導入科目となっている。この科目について、秋学期末に担当者会を行い授業方法の改善に役立てている。
 「経済と経済学の基礎」はA・B・Cの3つから成る必修科目で、Aが1年春学期、Bが1年秋学期、Cが2年春学期に配当されている。経済学部の専門教育の土台であり、その習得度の向上はその後の専門科目の学習効果を高める上で極めて重要である。そのため、これらの科目について、春学期末と秋学期末の計2回の報告会を行い、講義内容、成績、授業アンケートに関する資料を提示し、授業内容や授業方法の改善に役立てている。

商学部

 商学部では、2011年度に将来構想委員会FD 部会によるFD 教授研究会を開催した。
 2011年11月9日(水)15 時20 分から約1時間半にわたり、「企業から見た最近の学生」と題して開催された(司会:石淵順也教授)。講師に、慶應義塾大学SFC 研究所上席所員(訪問)の横瀬勉(よこせ・つとむ)氏をお招きし、近年の就職活動における、説明会・面接会場での学生の行動・特徴や企業の対応・考え方、さらに企業が望む人材や学生・企業双方の課題など、横瀬氏の経験も踏まえ、さまざまな観点からお話頂いた。また、講演後には参加教員との質疑応答を行い、企業から見た大学生の語学力や留学経験等の評価、重視する点などについての質問があった。

理工学部

 理工学部のFD活動は、FD委員会がカリキュラムWGと連携しながら検討を進めており、例年の主な活動内容は、(1)指導教員による成績配布の際の履修指導方針の明確化、(2)教員間での各授業の合格状況の把握と共有化、(3)FD講演会の開催、の3つである。
 今年度に特徴的な内容としては、(3)で物理のリメディアル教育を取り上げたことが挙げられる。理工学部では入学生の数学基礎力低下が深刻なことから、数年前より、数学リメディアル教育に関するFD講演会の開催や、入学生への数学基礎力テストの実施等を試みているが、物理に関しても基礎力低下や未履修者増が深刻であるため、物理のリメディアル教育について考える機会を設けた。
 講師である高千穂大学教授の並木雅俊氏は、物理チャレンジ・オリンピックや物理教育用DVD 教材開発等に携わっており、適任であった。当日は、正しい物理的概念と人間の直観的理解との矛盾点や、考えることが苦手な最近の学生気質など、物理教育特有の難しさに関する指摘がなされると共に、並木氏が開発したDVD 教材のデモも行われ、示唆に富む反面、数学とは異なる物理リメディアル教育の問題点を実感する機会ともなった。

総合政策学部

 総合政策学部では、基礎演習担当教員を対象としたFD 活動を2011年度開始直前の3月から開始した。主な内容は、(1)FD 研修会(教育方針・目標・内容等に関して)、(2)基礎演習用副教材の共有およびその利用促進、である。また、専門分野が多岐にわたる教員間の相互理解を促進する機会として各種の講演会やセミナーを開催すると同時に、「そうせいタイムス」を発行することで情報の共有化を進めた(2012年1月時点で第3号まで発行済み)。
 講演会・セミナーとしては、まず「新任教員研究発表会」を計9回実施し、学部教員間の相互理解と研究活動のさらなる活性化を図った。また、学生を主な対象とした「講演会」および「都市政策シアター」をそれぞれ計15 回(各界で活躍される方々15 名)および計4 回(教員11 名+全員でのシンポジウム)、一般の方を主な対象とした「メディア情報学科連続公開講座“ 人・社会・自然のための情報とメディア”」を計7 回開催した。
 これらの講演会やセミナーには多くの教員も参加しており、総合政策学部の幅広い教育・研究情報の共有の場として機能するだけでなく、教員の意識啓発にも寄与した。

人間福祉学部

 人間福祉学部では文部科学省に提出した学部設置届出趣旨書『関西学院大学人間福祉学部設置の趣旨及び特に設置を必要とする理由』に「教員の資質の維持向上(FD)の方策」を記載しており、これをガイドとして、FD 委員会を設置し学部FD を推進している。設置4年目の2011年度は、以下のような「教員の資質維持と向上のための活動」を実施した。
 学部FD 研修会として、御輿久美子氏(特定非営利活動法人 アカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク代表理事)を講師として招聘し、アカデミック・ハラスメントの防止をテーマとした講演会を実施した。人権教育に関しては、学部人権問題研修会委員会が、東日本大震災と被災者支援をテーマとした研修会を実施した。
 授業運営についての研修および教員同士による授業の評価については、前年度と同様に学部研究会において教員の研究紹介と評価という形で、4回実施した。
 学生による授業評価についても昨年度と同様、大学が実施する授業評価に参加し、実施した。学生および教員に対する結果のフィードバックについても大学の手順に従った。
 昨年度に引き続き、教員の教育研究を互いに理解し、学生の理解を深めるためのDVD の作成作業を継続した。一部の学科教員を残し完成し、モデル的に授業で活用した。一昨年度から始まっている教員の最新の研究を紹介する本の出版については、社会福祉学科ではほぼ原稿の提出が終わったが、次年度の課題となった。

教育学部

 教育学部では、2011 年度に3 回のFD 研修会を開催した。
 第1回目は、7月27日に開催した。試験期間中であったが、学部全教員のおよそ3分の2の教員が参加した。全体テーマは「教育学部における教養教育のあり方」であった。まず、外国語教育に携わる教員から、教育学部では教養教育についての共通理解があるのかという問題が提起された。教育学部は、教師教育、とりわけ教育実践力の養成を重視している。このことが、教育学部の教養教育とどのようにつながっているのかという問題が議論された。つぎに、国際理解教育を推進している教員が、ESD の概念と教育学部における現状と課題を報告した。
 第2回目は、9月22日に、聖和キャンパス事務室の協力を得て、PC 教室で、「教材支援システム:インタラクティブ・スタディ・サーバ」の教員向け講習会であった。
 第3回目は、2012年2月29日に開催し、ほとんどの教員が参加した。来年度から4年次科目として開講される教職実践演習という科目のねらいや進め方等について話し合った。

国際学部

 本年度の国際学部FD活動としてまず挙げられるのは計3回開催されたFD研究会である。7月20日と年明けの1月28日に、本学部木本教務主任により「基礎演習のあり方について」というテーマで行われた。また、9月28日にはキャリアセンターの森田次長を講師に、「キャリアデザインについて」というテーマのもとに研究会が行われた。
 次に、専任教員相互授業参観がある。特に時期は限定せず、本学部1年生全員を履修対象とした「国際学入門」と「国際地域理解入門」を対象科目として、授業参観の機会が広く全教員に与えられた。参観希望者は事前に授業担当者に連絡し、参観後には感想・コメントを事務室経由で授業担当者に提出した。そしてそれをもとに、春秋各学期の教授会終了後に(具体的には7月20日と12月7日)授業参観後の意見交換会が催された。
 最後に、学生インタビュー調査がある。1 年生の各基礎演習のゼミ長、2年生の元ゼミ長を5月24日から26日にかけて招集し、講義内容や学生生活全般、学部内の設備等に関して、外国人留学生も含めて多くの学生から感想や要望を聞き取り、その結果は教授会で共有された。

教職教育研究センター

 教職教育研究センターでは、7月12日に開催した教職教育センターFD研修会(専任教員対象)で、本年度の「教育実習」(5~6月を中心に本年度は約350名が参加)の反省を中心に、事前指導の在り方等を含め、今後の改善点について意見交換を行った。
 近年、実習校からの教育実習生に対するクレームも目立つようになったことから、教育実習参加資格の見直しや事前指導の強化等に関する厳しい意見も出され、これらの問題については今後も継続して検討していくことが確認された。
 また、非常勤講師の先生方には、例年12月(本年度は12月16日)に開催している教職課程等研究懇話会において、各担当者から授業実践の方法や受講者の反応等についてお話しいただき、参加者全員で意見交換を行った。要望として最も多かったのは、クラスサイズの問題で、他大学の教職課程にくらべ1 講座当たりの受講者数が多いことからきめ細かな指導ができにくいという意見がみられた。

共通教育センター

 当センターは全学科目の提供部署との連携・調整による提供カリキュラムの質的向上と、初年次教育を中心とした授業・学習支援などに取り組むため、2010年4月に発足し、主に(1)全学科目紹介リーフレットの作成、(2)初年次教育科目「スタディスキルセミナー」の提供、(3)ラーニング・アシスタント(以下、L.A.)制度の試行に取り組んでいます。
 (1)については学部が提供する科目とは別に提供される学際領域の科目を各種プログラムの目的別に紹介し、新入生に配布しています。
 また、(2)については学習スキル涵養を目的とした「プレゼンテーション」「論文作成」「コミュニケーション」の3種類の授業を提供しています。グループワーク、ディスカッションを多数取り入れるなど、学生参加型の授業として、学生の主体的な取り組みを促すことも視野に入れ、提供しています。授業調査アンケートでは、「参加型の授業で、自分の苦手だったことにも楽しく取り組めた」、「コミュニケーション力や、文章を考えたり、書いたりする力が身についた」、「前向きに学ぼうという姿勢になれた」などという声が多数寄せられるなど、一定の成果がみられます。
 さらに、(3)については教育活性化資金を活用し、2011年度秋学期よりスタディスキルセミナー及び地域フィールドワーク科目で、授業担当者を補佐するとともに、履修学生の指導や相談をとおして教育および学習の支援を行う学部学生スタッフとして、L.A.を配置しています。L.A.はグループワークやディスカッションなどの「ファシリテーター」としても、また履修者が疑問や質問などに相談に乗るなど「ピアサポーター」としても、授業の活性化に寄与しています。なお、秋学期授業開始前には、L.A.を対象とした共通研修として、「ファシリテーションスキル研修」を実施しました。
 共通教育センターでは、以上のように学生参加型の授業やアクティブ・ラーニングの推進により、学生の学習意欲を喚起し、授業を活性化することで、今後も教育の質の向上に取り組んでいきたいと考えています。

言語教育研究センター

 本年度、言語教育研究センターでは授業改善の一環としていくつかのFD 活動を行った。
 一つは、言語教育研究センター会議(2011年6月16日)における外国語教育の事例研究である。ここでは、3名の言語教育科目担当の新任教員(李健志・社会学部教授、大東和重・法学部准教授、鳥羽美鈴・社会学部助教)に、前任校における外国語教育の事例をお話しいただき、それに基づき意見交換を行った。
 もう一つは言語教育研究センター共同研究「大学における言語コミュニケーション教育ならびに言語文化教育のカリキュラム・教材の開発と研究」である。毎年、各語種(英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、朝鮮語)ごとにカリキュラム・教材開発の共同研究を行い、成果発表を行っている。本年度は、センター研究会(2012年2月16日) にて、英語インテンシブ・プログラムの教材開発について8名のIEFL(Douglas Meyer,Hector Luk, Lisa Rogers, Andrew Sowter, Marian Wang,Johnathan Watkins, David Wright, Andrew Nowlan) が共同研究の成果を発表した。
 また、各言語ごとに、年に数回FD に関するミーティングを行った。

スポーツ科学・健康科学教育プログラム室


 2011 年度スポーツ科学・健康科学教育プログラム室では以下のFD活動を行った。

1.冬期研修会への参加
 2012 年1月に実施された冬期研修会(全国大学体育連合後援)にプログラム室構成員が参加した。ここでのFD 活動は本プログラム室が提供している余暇生活学演習D、冬期アウトドアの授業において大いに役立っている。

2.関西五私大体育研修会への参加
 2011 年11 月に関西大学で開催された関西五私大体育研修会に、本プログラム室の副室長が参加した。本研修会は関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学、龍谷大学の五私大で構成された研修会であり、年に一度互いの保健体育教育に関する情報を共有し合うことで、よりよい教育・研究を目指すことを目的に開催されている。本プログラム室からは保健体育教育の現状と課題というテーマで副室長が情報提供を行った。また、他校の保健体育科教育の現状、スポーツ選抜入試による入学生の現状や入学前教育の方法等さまざまな有益な情報を得ることができた。本プログラム室が抱えている課題と同様の課題が他校にも存在しており、互いに解決策を模索していくためにも、今後さらに他校とのつながりを深めていく必要性を感じた。

3.授業展開方法に関する懇談
 プログラム室構成員の授業を他の構成員が見学し、その後、授業展開方法に関して懇談するという機会を複数回設けた。主な懇談事項は、受講生への安全管理、受講生が意欲的、積極的に授業に取り組むための授業展開上の工夫と改善等である。また、指導法に関する議論だけでなく、安全管理上必要な用具、設備に関しても意見交換をし、受講生の安全を確保する環境づくりに努めた。

キャリア教育プログラム室

 キャリア教育プログラム室としての授業改善の取り組みは、(1)インターンシップ講義及びインターンシップ演習に関するものと、(2)キャリアゼミに関するものからなる。
 インターンシップ講義・演習に関しては、NKS 能力開発センター及び紀伊國屋書店等に委託して実施しているが、春学期及び秋学期の全授業の終了後、毎回の授業への学生の出席状況、独自の授業評価アンケートの集計結果をはじめ、詳細なデータをもとに、キャリア教育プログラム室・キャリア支援課、NKS、紀伊國屋書店の間で検討会議を開催し、授業の内容、方法等についての改善に取り組んでいる。検討会議の結果は毎年改定を重ねてきたテキスト(NKS 編『社会の中での自分』)や配布資料の内容に反映され、講義や演習の方法の改善にも活かされている。
 キャリアゼミに関しては、開講5年目を迎えたことを受け、キャリア教育プログラム室・キャリア支援課及び東京丸の内キャンパスとの間で、修了者の進路状況までも視野にいれ、その成果を検証する機会を設けた。その結果を受け、キャリアゼミA の開講形態の大幅な変更をはじめ、授業改善の方針が決定された。