2021.12.21.
長田典子教授の共同研究グループー聴覚と運動を統合する機能の異常を発見

長田典子教授(情報工学課程・感性工学研究室)と石丸怜子氏(2020年3月 理工学研究科・人間システム工学専攻・修士課程修了・長田研)は、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業において、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所の古屋晋一博士らとともに、ピアニストの心理緊張による巧緻性低下を予防するトレーニング法を発見しました。これまで楽器演奏や外科手術などの卓越したスキルを持つエキスパートが、プレッシャーのかかる場面で、心理緊張やアガリに伴い、巧緻性が低下する仕組みについては未解明でした。
この発見により、エキスパートのスキルを心理緊張下でも安定して実行するためのトレーニング法の開発や、心理緊張による技能失調に関わる脳と身体と心のメカニズムの解明に役立つと期待されます。
本研究成果は、国際科学誌「 Communications Biology 」のオンライン版で公開されました。
<論文タイトル>
“Back to feedback: aberrant sensorimotor control in music performance under pressure”
(心理緊張下の音楽演奏における感覚運動制御の異常)

詳しくは
JSTプレスリリース: https://www.jst.go.jp/pr/announce/20211216/index.html
関西学院 広報室: https://www.kwansei.ac.jp/news/detail/4534