2018年度 クレセントアワー(CRESCENT Hour)
アカデミックコモンズでは、新たな学習や活動をもたらす場を創出するため、「クレセントアワー」を実施しています。
先生や職員、学生が「難しい話は一切無し」のルールで、昼食を食べながら語り合います。
2019年度のクレセントアワーは毎週水曜日12時50分~13時20分に開催しました。
2018年の CRESCENT HOUR
オバマに関する3つの思い出
■開催日:1月9日
■講演者:小池 洋次(総合政策学部 教授)
■内容:アメリカのオバマ前大統領に関して感動したことをお話ししたい。一つはゼミ生との研修旅行中、ホワイトハウスで遭遇したこと、次に2008年大統領選で当選した直後、シカゴで行った勝利演説、そして翌年の就任式のこと。3つの思い出を振り返りながら、アメリカや指導者、そして言葉の力について考察するつもりである。トランプ大統領に振り回されている感があるアメリカだが、なお、よき伝統が引き継がれてい ると思いたい。
William Adams: Navigator and SamuraiThe story of the first Englishman in Japan - told in maps
■開催日:12月12日
■講演者:Richard T. A. Irving(総合政策学部教授)
■内容: William Adams arrived in Japan in 1600, a few months before the battle of Sekigahara. He befriended Tokugawa Ieyasu, and was made hatamoto – a personal retainer of the Shogun. A high ranking samurai, he never returned to his homeland in England. He died and was buried in Hirado, Nagasaki-ken, in 1620.
This presentation will tell the story of William Adams in a series of contemporary maps, some of which he is known to have used. All are from the period spanning his lifetime.
Professor Irving has recently been involved in the re-discovery of Adams’ grave, and preparations for the 400th anniversary of his death.
旅するまちづくり:都市計画で世界に貢献する
■開催日:12月5日
■講演者:宮本 麟太郎(総合政策学部4年)
■内容:日頃みなさんが何気なく使う電車や、蛇口から出る水、そんな便利が詰まった都市のインフラですが、世界を見渡せば、それってとても先進的なこと。1年生の時に旅したアジア8ヶ国をきっかけに、都市の開発に魅せられ、人生設計が180度変わった話についてお話しします。
学生が中古パソコンをフリースクールに寄贈したお話
■開催日:11月28日
■講演者:吉野 太郎(総合政策学部 専任講師)
■内容:どうやって企業のPCが再生されフリースクールに届いたのだろうか。学生の試行錯誤や苦心、そして「中古パソコン寄贈のサイクル」とはなにかを紹介する。
2014年の4月メディア制作演習履修の2年生が神戸のフリースクール(NPO法人ふぉーらいふ運営)に中古パソコンを寄贈した。吉野ラボで行われた寄贈式の前後には学生企画のパソコン講座や参加フリースクール生徒のためのキャンパスツアーが行われた。NPO法人イーパーツと吉野研究室の共同プロジェクトである。
知っているようであまり知らない進化のはなし
■開催日:11月21日
■講演者:古川 哲(理工学研究科2年)
■内容:「進化」という言葉は日常でもよく目に触れますが、「その意味は?」と聞かれてうまく答えるのは難しいかもしれません。そんな知っているようで知らない「進化」ですが、実はとても役に立つものであり、化学や経済学といった様々な分野で応用されていて、生物学以外の様々な場面でも見られます。今回はその「進化」について文理問わず様々な視点から話してみようと思います。
見えないバリ
■開催日:11月14日
■講演者:斉藤 憲晃(総合政策学部 教授)
■内容:バリ島は常夏のリゾート地としてだけでなく、神々と芸術の島として、今日、世界的な観光地となっています。しかしこのイメージは、20世紀に、いわば巧みなプロモーションによってつくられたものであって、もはやイメージの裏に隠されたバリを我々は感知することができなくなっています。隠されたバリは、表からの観光とは全く違う姿をあなたに教えてくれるでしょう。
18歳でアフリカに行ってみたら人生が変わった話
■開催日:11月7日
■講演者:山田 えみり(総合政策学部1年)
■内容:浪人時代、私はタンザニアの小さな島、ザンジバル島の村で2週間程ボランティアメンバーとしてワークキャンプに参加しました。中学、高校、となんとなく開発途上国に興味があってそこに力を入れてそうな大学を受験するも現役時代は全落ち。悩んだ末、将来何がしたいのかわからなくなって、人生で初めての大きな挑戦として実際に一人でアフリカに行くことを決断。勉強が第一優先の浪人中になぜアフリカ?そこで感じたものとは?将来の夢が変わった?アフリカの村人の生活とは?まさかの病院行き?私の人生を変えた、今までで一番の経験とも言えるアフリカ滞在記を赤裸々に話します!
設計者は誰?体の中の機械
■開催日:10月31日
■講演者:山口 宏(理工学部 教授)
■内容:分子レベルから、動物が運動するレベルまで、生き物の体の中にはいろんな機械的仕組みがあります。ものを作る、ものを壊す、動く、輸送する、などタンパク質は、生物マシーナリーと呼ばれ、体の中で小さな機械として働いています。機械は人間が設計して作り出してきたものですが、生き物の中の機械は誰が作ったのでしょう。不思議を感じてみましょう。
日常生活の中にあふれている裏技ECOテク
■開催日:10月24日
■講演者:足立 晴香(総合政策学部1年)
■内容:私みたいにマスキングテープを再利用している人にあまり会ったことがない。付せんを何十回も使いまわしている人も聞いたことがない。封筒までも裏紙として使っている人も知らない。だからと言って私は「再利用マスター」でもない。自分ができる範囲のリサイクルと、もったいない精神で今まで当たり前にそんなことをやってきたら、それを周りの人は珍しいと言った。そんな話。まだまだ日常生活の中にあふれている色んな裏技ECOテクを始めとし、普段友達にも絶対話さないような些細なことまで、今回の機会に話してみたいと思っています。多分驚かれると思いますが、目標は少しでも聞いて下さる皆さんに「新しい独特な視点」を感じてもらうことです。そしてもし私と同じ様なことをしている人がいれば、ぜひ出会いたいです。少しでも興味があれば聞きに来てください。
頑張ったことは、どこかで何かの役に立つ
■開催日:10月17日
■講演者:小笠原 一禎(理工学部 教授)
■内容:「やりたいこと」と「できること」はなかなかマッチしませんが、今できることを一生懸命やることで、将来のチャンスを増やすことは可能です。私自身、意外なことがきっかけで、学生時代とは全く異なる分野で大学教授になることができましたので、その経験についてお話ししたいと思います。
コンピュータで人を見る
■開催日:10月10日
■講演者:角所 考(理工学部 教授)
■内容:最近のカメラは、人の位置や姿勢などを自動で計測できるようになってきています。このようなカメラで人をずっと観測し続けてみると、その人のことだけでなく、周りにある物体や今いる場所のことなど、ロボットやAI、IoTなどを使ってその人の生活を細やかにサポートすることを考えた場合に役立つと思われる様々な情報を推定できる可能性がみえてきます。そのような可能性について具体例を交えながらお話ししてみます。
コモンズでのあそび、研究でのチャレンジ
■開催日:10月3日
■講演者:山本 倫也(理工学部 教授)
■内容:アカデミックコモンズは、意識の高い学生が、勉強するところだと思っていませんか?私はむしろ、新しいあそびをはじめる場所として、コモンズを活用してほしいと思っています。集いの場所としてだけでなく、仲間作り、大学からのオフィシャルなサポートも充実しています。皆さんの試みは、将来、研究でのチャレンジや、豊かな人生にきっと役立つはずです。
英語で伝えるビジネスプレゼンテーション〜卒業までに知っておくべきこと~
■開催日:9月26日
■講演者:小西 尚実(総合政策学部 准教授)
■内容:皆さんは大学でプレゼンテーションのノウハウを学ぶ機会がすでにあったかもしれませんが、職場でのビジネスプレゼンテーションは、大学の研究発表などのアカデミックなプレゼンテーションとは異なります。社会に出て困らないために、学生の間に知っておくと良いビジネスプレゼンテーションの心得を伝授します。
BADUI(使えないインターフェース)を探して使えるようにしよう
■開催日:7月4日
■講演者:河野 恭之(理工学部 教授)
■内容:世の中には「使えない/使いにくい」ITを基盤としたシステムや機械に満ちあふれている。それらは大抵、ほんの少し使う人や場面を設計時に思い浮かべていれば防ぐことができたであろう「残念な」インタフェースである。本講演ではそれら"BADUI"の例を示しながら「直し方」を考えてみる。
iPS細胞は脱毛症に福音をもたらすか
■開催日:6月27日
■講演者:平井 洋平(理工学部 教授)
■内容:ストレス社会と言われている現代、薄毛や脱毛症に悩む人は少なくないでしょう。
また、世の中には髭や腕が毛深い人は薄毛になりやすい、薄毛は男性ホルモンが強い証拠、などさまざまな噂を耳にします。
今注目のiPS細胞を使えばその悩みは解消されるのだろうか・・・そんな皆さんの素朴な疑問に答えていこうと思います。
留学どこまで知ってる?
■開催日:6月20日
■講演者:チェ・ユリさん(総合政策学部4年)
■内容:留学ってどんなものか不安を感じている人も多いと思います。
韓国から留学生として関学に来たわたしが、留学に現実や自分の経験などを率直に伝えます。
金属錯体の研究の最前線を考える
■開催日:6月13日
■講演者:田中 大輔(理工学部 准教授)
■内容:金属錯体とは、有機物と無機物の特性を併せ持つ非常に興味深い物質である。今回、大学での金属錯体の研究とはどのようなものなのか話をしたいと考えています。
意外と身近な(?)国際金融
■開催日:6月6日
■講演者:戸部 智(総合政策学部 専任講師)
■内容:どこか現実離れしたとっつき難い印象のある国際金融。しかし、国際金融市場で取引されるお金がどこから来ているのかを考えると、国際金融の世界は意外と身近なものに感じられるかも知れません。我々の貯金は何に使われ、どこへ行っているのか?という視点からスタートして、アジアとアメリカの関係を見てみたいと思います。
アイスブレイク 凍った空気をぶち壊す
■開催日:5月30日
■講演者:宇治 槻(理工学研究科1年)
■内容:皆さんは「アイスブレイク」という言葉を聞いたことはありますか?
初対面の人と出会った時、馴染みのない場に投げ込まれた時、こころと体がアイスのように張りつめて凍てついた状態になったことがある人は多いと思います。
そんな状態を打ち破り、和やかな雰囲気を作る方法、すなわちアイスブレイクについて考えていきましょう!
太陽系外の惑星の探査
■開催日:5月23日
■講演者:中井 直正(理工学部 教授)
■内容:1995年に太陽以外の恒星のまわりに惑星(太陽系外惑星)が初めて
発見されて以来、現在までに多くの恒星のまわりに3700個以上の惑
星が発見されている。そのような系外惑星の発見のいきさつ、惑星
の見つけ方、そして現在までの惑星探査の状況を紹介する。最後に
1995年の大発見から我々は何を学ぶかを考える。
フィールドワークって何?どうやるの?なぜやるの?
■開催日:5月16日
■講演者:今西 祐介(総合政策学部 専任講師)
■内容:皆さんは授業等でフィールドワークという言葉をよく耳にするかと思いますが、それがどのようなものであるかを考えてみたことはありますか?そもそもフィールドワークをする理由とは何でしょうか?
私は今まで国内外において言語に関するフィールドワークをおこなってきました。海外ですと中米のグアテマラ共和国、日本国内ですと喜界島(鹿児島県)が私のフィールドになっています。これらの経験をもとに、皆さんと一緒にフィールドワークについて考えてみたいと思います。
2045年: 人工知能が人類を支配する世界
■開催日:5月9日
■講演者:石浦 菜岐佐(理工学部 教授)
■内容:ある技術予測によると、2045年に人工知能はついに人類の知能を超越した後、加速的に知性を増すことによって、人類の想像が及ばないほどの科学技術を勝手に発展させると言われています。そのようなことは本当に起こるのか、起こるとすれば、人工知能は人類を滅ぼすのか、それとも地球に楽園をもたらすのか。30年後に差し迫ったこの問題について、皆さん、是非意識を持って下さい。
心を打つプレゼンのコツ
■開催日:5月2日
■講演者:朴 勝俊(総合政策学部 教授)
■内容:研究発表の場でも、就職活動でも、プレゼンに強い人材が格段に有利です。
ビジュアルで感動的なプレゼンの極意をお教えします。
ブラックホールは宇宙最強のエンジン
■開催日:4月25日
■講演者:楠瀬 正昭(理工学部 教授)
■内容:ブラックホール(BH)の近くにある物は全てBHに落ちこむわけではありません。
BHに落ちる物質の一部は、BHに吸い込まれる前に莫大なエネルギーをもってふき出してくることがあります。ある意味、BHは宇宙で一番強力なエンジンと考えることができます。
インドネシア人の研究者としての日本での経験
■開催日:4月18日
■講演者:ビビン・B・アンドリアナ(理工学部 助教)
■内容:私はインドネシア出身です。これまでインドネシア、ドイツ、日本で研究を続けてきました。
今年で日本での生活は13年目になりますが、はじめは日本語が全く話せない状態で日本での生活がスタートし、普通の生活にとても苦労しました。
今回はそんな日本での奮闘記とお話しします。
私たちは21世紀をどう生きるのか?
■開催日:4月11日
■講演者:西野 桂子(総合政策学部 教授)
■内容:人生100年時代、皆さんは21世紀のすべてを目撃することになります。平和で、自由で、豊かな21世紀にするにはどうすれば良いのか、国際連合のキーワード「平和・人権・開発・諸国間の友好関係」に沿ってみんなで考えてみましょう。