2016年度 クレセントアワー(CRESCENT Hour)

アカデミックコモンズでは、新たな学習や活動をもたらす場を創出するため、「クレセントアワー」を実施しています。
先生や職員、学生が「難しい話は一切無し」のルールで、昼食を食べながら語り合います。
2016年度のクレセントアワーは毎週水曜日12時50分~13時20分に開催しました。

2016年の CRESCENT HOUR

それってランダム?それとも規則的?

クレセントアワー

■開催日:1月11日

■講演者:谷口亨(理工学部 教授)

■内容:みなさんは、規則的な運動というとどのような動きを思い浮かべますか?振り子の振動?ボールを投げたときの軌跡?これらのとても滑らかな軌道を持つ運動とは異なり、我々の身の回りには、一見ランダムに動いているように見えるにもかかわらずある法則に従う「規則的な運動」であふれています。そのような運動とはどのようなものなのか、そのもとにある自然法則とは何かについて考えます。

aporia(答えのない問い)~みんなちがって みんないい~

田中先生

■開催日:12月21日

■講演者:田中裕久(理工学部 教授)

■内容:29歳の時、「自分のしていることが本当に意味があるのか?」自分探しの旅に出ました。1年間、世界を放浪した挙句に答えは見つからず、答えのないのは問いが悪いと気づきました。逆説的に言うと答えはいっぱいあって、みんな正解かなとも思います。

私たちの生活から研究まで豊かにしてくれる波「電磁波」

クレセントアワー

■開催日:12月14日

■講演者:藤原明比古(理工学部 教授)

■内容:電磁波と聞くと難しい印象を持つ方もいらっしゃるかと思いますが、目で物が見えるのも、電子レンジで食品が温まるのも、スマホで通信できるのも電磁波の恩恵です。
ちょっと雑駁になりますが、身近な電磁波から、理工学部が活用している放射光まで、私たちの身の回りの電磁波や研究に使う電磁波を概観しましょう!

シェイクハンドからはじまった フランス片田舎での滞在記

谷水先生

■開催日:12月7日

■講演者:谷水雅治(理工学部 教授)

■内容:みなさんのフランスという国に対するイメージはいろいろあると思います。ファッション、フード、アートなど、なんともおしゃれなイメージが大半かもしれません。
全くフランスと接点がなかった私が、フランス北西部の片田舎で研究しながら生活した日々を通して、フランスと日本の交流の歴史、似ている点と異なっている点などについて、個人的視点でお話したいと思います。

家具からはじめるMy Room, My Life

クレセントアワー

■開催日:11月30日

■講演者:青木嵩(総合政策研究科1年)

■内容:一人暮らしの人、実家住まいの人、学生、社会人…どのような人でも生活の中心のひとつは部屋(家)のはずです。
部屋の模様替えやインテリアを決めるのも楽しみの一つ!そんな人も多いのではないでしょうか。
インテリア会社での販売・プランニングの経験から皆さんの身近な暮らしについて「+αのポイント」と見落としがちな「落とし穴」とをお伝えできればと思います。「暮らし」について一緒に考えてみませんか?

みんな知らない音楽の意外なおもしろさ

クレセントアワー

■開催日:11月16日

■講演者:田上多絵子(神戸三田キャンパス事務室 職員)

■内容:皆さんは、クラシック音楽にたいして「とっつきにく」「敷居が高い」等のイメージをもっていませんか?
私はファゴットという楽器を通して、西洋の音楽表現について勉強してきました。クラシック音楽のイメージがちょっと変わる?音楽家たちの意外な一面や、考えもしなかった新しいジャンルの現代音楽をご紹介したいと思います。

どうして日本の就活はきゅうくつなのか?

四方先生

■開催日:11月9日

■講演者:四方理人(総合政策学部 准教授)

■内容:3年生の終わりから4年生にかけて「就活」が行われます。この「就活」は日本型雇用システムという日本独特な雇用慣行から派生しています。
この「就活」の意味を近年の研究から説明したいと思います。

【おしゃべり会】KSCを巣立って見えたもの

武田さん

■開催日:11月2日

■講演者:武田優子(理工学部 職員)

■内容:総合政策学部での学生時代SCSの立ち上げ、交流会等を経験し、前職では日本にいながらリアルなグローバルビジネスを経験しました。その後、理工学部職員としてMainsを立ち上げ、今は理工ならではの海外プログラムの開発に奔走しています。
私の経験から、これからの社会を泳いでいくためのヒント、皆さんが知りたいことをおしゃべり形式でお話できたらと思います。

#全ては思い込みと勘違いからから #ところで世界市民て? #自分だけ鎖国できる? #女性は制約条件がいっぱい #総政って特異。もちろんいい意味で。

Pokemon GOについて考える

クレセントアワー

■開催日:10月26日

■講演者:北村泰彦(理工学部 教授)

■内容:この夏Pokemon GOが世界中でブレイクしました。
私もドハマリ状態で、ポケモンを求めてヨーロッパ、アメリカ、アジアを旅してきました。
私自身と情報科学の2つの視点からPokemon GOの魅力、技術、今後についてお話します。

タロットカードのあやしい世界へようこそ

巳波先生

■開催日:10月19日

■講演者:巳波弘佳(理工学部 教授)

■内容:まずはタロットカードによる占いを紹介!
それだけではもったいないので,関連した話題についても話しましょう.
カードに潜む意味や背景は,図像学(イコノロジー)であり,
ケルト十字スプレッドという占い方は,プレゼンやトークのテンプレであり,
占いは,カウンセリングです.
タロットカードの見方が激変することでしょう.
清潔すぎてよそよそしい科学技術だけではなく,
あやしい不思議感に満ちた魅惑の科学技術を創るために,
あやしい不思議感に耽溺していた原点に立ち返る.
まずは,タロットカードの世界へようこそ.

武術と脳神経科学 -脳科学で身を守る

工藤先生

■開催日:10月12日

■講演者:工藤 卓(理工学部 教授)

■内容:身を守るための格闘能力は,生存競争にさらされる生き物にとって,とても基本的で重要な能力です.
今回は簡単な護身武術を紹介しながら,私が現役で修行中の少林寺拳法を例にとり,敵の攻撃を避け,倒すに至るプロセスと脳の反応速度など,武術にまつわるちょっと意外なことをお話しします.

「人が都市をつくっている」-都市形成と人間

北原先生

■開催日:9月28日

■講演者:北原鉄也(総合政策学部 教授)

■内容:「意識するかしないかにかかわらず、人間が都市をつくっている。」(ロバート・パーク)この見方に立って、都市の見方、まちづくりへの接し方を再考するための手がかりやヒントを提供したい。「光の都」の世界都市パリ、城下町の四国・松山、歴史的な町並みが有名な内子、「日本のマチュピチュ」竹田城の有名な朝来など、いろいろな都市やまちづくりをみながら、都市と人間の関係、現在のまちづくり、さらには人間の「都市への権利」の可能性を考えてみたい。

ソーシャルビジネスって何だろう?

クレセント

■開催日:9月21日

■講演者:西野桂子(総合政策学部 教授)

■内容:近年、ビジネスをしながら、いろいろな問題を解決するソーシャルビジネスが国際協力の分野でも活発に行われています。ソーシャルビジネスを途上国で行うにはどうすればいいの?どんな問題を解決できるの?現地の人々をどう巻き込めばよいの?このような疑問にフィリピンの事例を使いながら答えます。

インドの農村で出会った少女たちの話

ポスター

■開催日:7月13日

■講演者:岡田実優(総合政策学部 3年)

■内容:私は、昨年4月から12月にかけてインド・ラジャスタン地方にある農村地域で、ボランティア活動を行ってきました。活動場所は「Air Pocket」と呼ばれ、300年前から時が止まってしまったと言われる場所です。未だ伝統的な価値観や暮らしを残しているこの場所で、私は多くのたくましい女の子たちに出会いました。そんな彼女たちのお話をさせていただきます。彼女たちの魅力、抱える現実を少しでも伝えられたらと思います。

KSC生がアフリカで生きてきた話

ポスター

■開催日:7月6日

■講演者:西谷廉(総合政策学部 4年)

■内容:昨年から今年にかけてアフリカ・ザンビア共和国のNGOにおいてボランティア活動を行いました。
ザンビアの人々と生活を共にしながら働いた日々。それはあらゆるものが淘汰され、「生きる」ということを正面から考えさせられた期間でした。異世界と言ってもいいほど、日本人とは異なる価値観や生き方。それでもそこに住むのは自分と同じ、人間味に溢れ、ある意味では日本人より健やかに生きる人々でした。そんな彼らとの出会いを皆さまにも提供できればと思います。

わたしのことば/あなたのことば

ポスター

■開催日:6月29日

■講演者:牲川波都季(総合政策学部 准教授)

■内容:「あなたのことばは何ですか」と尋ねられたら,みなさんはどのように答えるでしょうか。「わたしのことば」は常に変わり続けており,自由で無限の可能性をもっています。
 今回は日本語を例に取り上げ,さまざまな資料に基づいてことばの所有者とは誰なのかについて考えます。そのことを通じて,「わたしのことばとは」「表現とは」を考え始めるきっかけとなれば幸いです。

災害に強い情報ネットワークをつくる

ポスター

■開催日:6月22日

■講演者:大﨑博之(理工学部 教授)

■内容:インターネットは非常に便利ですが、災害時に使えない、通信インフラが整っている場所でしか使えないなど、さまざまな問題があります。
インターネットを超える、新しい情報ネットワークを作るためのアイディアやアプローチを紹介します。

外国人とのコミュニケーションに必要なモノ

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■開催日:6月15日

■講演者:工藤多恵(理工学部 准教授)

■内容:ちょっとした世間話ができると、留学先での友達づくりや旅行先での現地人との交流、外国人教員とのコミュニケーションが、ぐんとラクになります。また、話すときの視線や顔の表情、相手との距離感など、言語以外に気をつけたいコトも意外にたくさんあります。今日からすぐに実践できる会話のコツや役立つ表現を厳選し、わかりやすくお伝えします。

ブラカドノ~ロジのコスモロジー~

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■開催日:6月8日

■講演者:角野幸博(総合政策学部 教授)

■内容:私は路地裏を歩くのが好きです。旅をしてもついつい、路地裏に入り込んでしまいます。世界にはいろんな路地があります。生活感あふれる路地、凛とした路地、怖い路地、美しい路地、おいしい路地等々・・・ 路地の奥にお宝があります。世界各地の路地裏に広がるコスモロジーの魅力を、ブラタモリにあやかってパワーポイントで体験してみましょう。街歩きのノウハウがふかまり、旅の楽しみがいっそう膨らむはずです。

kg原器がなくなる-Sl単位系はどうなるの?

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■開催日:6月1日

■講演者:千葉光一(理工学部 教授)

■内容:メートル条約が発効してから、今年で141年。皆さんは、質量計測の基準kgがどのようにして現示されているか知っていますか。それは、世界でたった一つの分銅“kg原器(Pt-90% Ir-10%)”によって、すべての測定が担保されているのです。そして、今、kgを原器から解放して、普遍的な物理定数で現示するための研究プロジェクトが国際的に進行しています。kg原器のない世界には、どのような単位系が生まれるのでしょう。

バーチャルリアリティは夢か現か幻か〜実世界のリアリティを人工的に作り出す技術を体験しよう〜

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■開催日:5月25日

■講演者:井村誠孝(理工学部 教授)

■内容:2016年はバーチャルリアリティ(Virtual Reality; VR)元年と言われています。
ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display; HMD)と呼ばれる、ユーザの眼前に映像を提示することで、まるでコンピュータの作った世界の中に入り込んだかのような体験ができる装置が、次々と発売されるためです。
バーチャルリアリティの研究者達は、既にその先を目指しています。視覚だけでなく、聴覚、触覚といった様々な感覚をどのように刺激すればリアリティを作り出すことができるのか。その研究の一端を紹介するとともに、いくつかの装置を実際に体験していただきます。

熊本地震の災害対応の課題と教訓

ポスター

■開催日:5月18日

■講演者:照本清峰(総合政策学部 准教授)

■内容:2016年4月14日から断続的に続く地震の影響によって、熊本・大分を中心に大きな被害が発生しました。5月18日現在で地震発生から約1ヶ月が経過し、災害対応としては、応急的な対応から復旧・復興段階を見据えた対応が必要とされています。一方で日本は地震大国とも言われており、今後も大規模な災害が発生することは予見されます。
今回の熊本地震の被災状況をもとにして、現段階の被災地域の対応課題、次の自然災害を見据えた対応課題について考えていきます。

世界で働く力~GCapという選択~

ポスター

■開催日:5月11日

■講演者:高橋 由莉(総合政策学部 4年生)

■内容:国連、グローバル・ビジネス、国際NPO――そんな仕事をしてみたいと思いませんか?関学総合政策学部にはその思いをかなえられるプログラム、「グローバル・キャリア・プログラム(GCap)」が用意されています。このプログラムの第一期生としての経験をお話させてください。少人数の合同演習や海外留学などを通じて多くの発見をしました。また、国際経験豊かな先生方から個別指導を受けることもできます。是非、皆さんも挑戦してください。

関学生なら、イースター! ~イースターってなんだろう?~

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■開催日:4月27日

■講演者:前川裕(理工学部 専任講師・宗教主事)

■内容:昨今はスーパーでもセールになっている「イースター」。実はキリスト教の行事なのです! KG生ならぜひ知っておきたい、イースターのあれこれを、クイズも交えてご紹介します。参加者にはプチプレゼントもありますよ!

 (※関学では毎年「第四水曜日」を学内のイースターと定めています)

『総合政策学部』から見た『理工学部』はどう映るのか?

細見先生

■開催日:4月20日

■講演者:細見和志(総合政策学部 教授・学部長)

■内容:
神戸三田キャンパスに存在する2つの学部、『理工学部』と『総合政策学部』。総合政策学部の学生では、まず見かけることがない白衣をまとって、キャンパス内を歩く理工学部生の姿。「研究室」というキズナを強く思わせる、食堂などで研究室ごとに集まって行動している姿。それらの姿は、「やはり理系の学部」と思わされる不思議な魅力がある。なぜそのように魅力的に映るのか?考えてみよう。

『理工学部』から見た『総合政策学部』はどう映るのか?

加藤先生

■開催日:4月13日

■講演者:加藤知(理工学部 教授・学部長)

■内容:理工学部と対比してアフォリズム的にまとめた総合政策学部のイメージ:「対象は、理工は法則が支配するハードな自然、総政は法が支配するソフトな社会、理工の学びは波動的、総政は粒子的、考え方は、理工は厳密論理で1+1=2、総政は創発的で1+1>2、フィールドは、理工は内回り、総政は外回り、目指すところは、理工は顕微鏡の中に宇宙を見、総政は社会の中に人を見る、理工は深く、総政は広く、合わせて高みに至る。」