谷 明信(たに あきのぶ) 教授<M・D>

[ 編集者:大学院 言語コミュニケーション文化研究科       2022年4月1日   更新  ]

Ph.D.・修士・文学

研究内容

専門は英語史で、特に後期中英語(1300-1500年)の語彙研究を行なっています。なかでも文体・ジャンルとの関わりに注目してフレーズの研究(phraseology)を行っています。time and tideのような A and/or/nor B 形式の binomials(二項句)と呼ばれるフレーズの研究を主に行ってきました。このようなフレーズは中世に頻繁に利用されましたが、ジャンル・テキストタイプにより頻度や使用される語源構成が異なることを明らかにしました。後期中英語はフランス語の影響を強く受けているため、歴史的な言語接触にも関心があります。その他、定型表現、take a lookのような合成述語、誓言(swearing)、17世紀に出現する初期の英英辞典、民俗学的資料としての英英辞典についても関心があります。なお、研究の際には、電子テキストの集積であるコーパスも利用します。