禪野 美帆(ぜんの みほ) 教授

[ 編集者:大学院 言語コミュニケーション文化研究科       2019年3月14日   更新  ]

研究内容

私の専門は文化人類学で、研究対象はおもに現代メキシコの「先住民」です。調査方法は、文献研究も行いますが、フィールドワークが中心です。先住民と呼ばれる人々も、都市やグローバル化社会と密接に関わって、変化しつつ生きています。一方で、そのような環境を利用しながら、自分たちの文化やアイデンティティの独自性をつくり、主張しています。私はその過程に注目しています。1990年から約10年間は、メキシコ、オアハカ州の一先住民村落から首都のメキシコ市に移住した人々と、母村に残った人々の相互関係について研究し、その結果は2006年の単著にまとめました。その後、第二のテーマとして、メキシコ市の拡大と行政区分の変更によって、その内部に取り込まれてしまった旧先住民村落の居住者について調査しています。