理念・目的・教育目標・3つのポリシー

[ 編集者:大学院 言語コミュニケーション文化研究科       2019年9月18日   更新  ]

理念・目的・教育目標

 本研究科は本学の「人間化の徹底」「実学化への志向」「総合化への努力」「情報化への徹底」「国際化の追求」の5つの基本理念のもとに高度な言語コミュニケーション能力を備え、建学の精神に基づく豊かな人間性と国際的・文化的視野をもった、高度の学問的専門性を備えた人材を輩出し、社会に貢献することを理念として掲げる。
 高度な言語コミュニケーション能力を養成し、その基盤の上に言語および言語使用の実態を追求する言語科学、言語と深く結びついた文化学、さらに言語コミュニケーションをいかにして効果的に習得させるかという方法論を探究する言語教育学、外国語としての日本語教育の方法を探究する日本語教育学の研究を推進することによって、言語コミュニケーション文化を総合的に研究することを目的とする。
 前期課程では、大学院レベルにおける高度な言語コミュニケーション能力の養成と、その基盤の上で言語に関する四つの領域・プログラムで研究をすすめる。すなわち、1.言語及び言語使用の実態を追求する言語科学領域・言語科学プログラム、2.言語に支えられた文化を研究する言語文化学領域・言語文化学プログラム、3.言語コミュニケーション能力養成の方法論を探究する言語教育学領域・言語教育学プログラム、4.外国語としての日本語教育の方法論を探究する日本語教育学領域・日本語教育学プログラムを設定し、研究する。
 後期課程では、前期課程で培った幅広い知識と研究能力を、言語コミュニケーション能力の理論的解明に特化した、高度で先進的な研究へと結実させます。また博士論文作成の指導を通してさらに総合的、専門的に深く研究し、「言語コミュニケーション文化学」の深化、発展に努める。

教育目標および人材育成の目標については以下のとおり
1)四つの研究領域による横断的・総合的教育カリキュラムの実施
  前期課程では、言語科学領域、言語文化学領域、言語教育学領域、日本語教育学領域のうちから一つの研究領域を選ぶが、言語コミュニケーション文化を横断的・総合的に研究するために、他の領域の科目を自由に履修できるような柔軟なカリキュラムを設定する。

2)高度な言語コミュニケーション能力の養成
  ネイティブ・スピーカーが中心となって言語コミュニケーション能力養成科目を担当し、授業は原則として研究対象言語で行うことによって、大学院レベルの高度な言語コミュニケーション能力を養成する。

3)実践能力の養成
  日本語教育学プログラムでは、将来日本語教員として教壇に立つことを前提として日本語の授業を実際に観察し、自ら授業計画を立てて教壇に立つことを経験する実習科目「日本語教育研究(実践)」を通して、実践能力を養成する。

4)きめ細やかな研究指導による研究能力の養成
  前期課程の修士論文コースでは、1年次よりゼミを設け、段階的に修士論文作成の指導を行う。課題研究コースでは1年次より3名のアドバイザリー・コミッティーを構成し、集団的指導を行う。後期課程では個別指導(個別研究指導)と集団指導(リサーチセミナー)の二つによって、博士論文の指導を行う。

5)社会人のためのカリキュラムの提供
  平日の昼間授業の履修が困難な社会人のために、夜間に大阪梅田キャンパスで授業を行うことによって、社会人の学習を支援する。特に、高度な言語教育法を習得した実践家の養成と英語教員を対象としたリカレント教育を行い、在職教員の修士学位取得の要請にも応える。

6)学習環境の整備および学習支援体制の充実
  研究科の自習室、大学院学生共同研究室などを充実させることにより、大学院生の学習支援体制を強化する。

7)言語コミュニケーション文化学会の推進
  研究科の学生と教員を構成員として、言語コミュニケーション文化に関わる学術研究を行い、会員相互の学問的発展を図る。

3つのポリシー(DP、CP、AP)

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

 言語コミュニケーション文化研究科では、本学の基本理念のもとに高度な言語コミュニケーション能力を備え、建学の精神に基づく豊かな人間性と国際的・文化的視野を持ち、高度の学問的専門性を備えた人材の育成を推進しています。

博士課程前期課程 言語コミュニケーション文化専攻

 博士課程前期課程 言語コミュニケーション文化専攻では、高度な言語コミュニケーション能力を養成し、その基盤の上に、言語科学、言語文化学、言語教育学、日本語教育学の研究を進める能力、それを実行・実現する力を有する人材として、下記の力を身につけた人物に対して学位を授与します。

修士(言語科学)
1.(知識・技能)
 高度な言語運用能力を背景に、言語科学に関する専門領域において文献から幅広い知識を得、必要な実験・調査を計画・遂行する技能を有している。
2.(思考力・判断力・表現力等の能力)
 言語科学に関する専門領域において、問題解決のために必要な科学的・論理的分析を行い、その結果を適切に伝える表現力を有している。
3.(主体的な態度)
 言語科学に関する専門領域において、先行研究を踏まえつつ未解決かつ有意義な問題を見極め、自ら実験・調査を行い、学術論文を執筆する積極的態度を有している。


修士(言語文化学)
1.(知識・技能)
 言語文化学に関する専門領域において、言語と関わる文化についての幅広い知識、文献やデータを収集しそれを読解・分析する技能、高度な言語運用能力を有している。
2.(思考力・判断力・表現力等の能力)
言語文化学に関する専門領域において、専門的知識に基づき、重要な研究テーマを見抜き、研究を論理的に進める思考力、自らの研究の客観的意義を把握する判断力、自らの思考や判断を適切に伝える表現力を有している。
3.(主体的な態度)
 言語文化学に関する専門領域において、研究テーマを設定し、先行研究を踏まえつつ、自ら調査・分析を行い、学術論文の執筆を進める積極的態度を有している。


修士(言語教育学)
1.(知識・技能)
 言語教育学に関する専門領域において、言語とその教育に関わる諸領域の幅広い知識を身につけ、関連する分野の文献やデータを収集し、それを読解・分析する技能、高度な言語運用能力を有している。
2.(思考力・判断力・表現力等の能力)
言語教育学に関する専門領域において、専門的知識に基づき、重要な研究テーマを見抜き、研究を論理的に進める思考力、自らの研究の客観的意義を把握する判断力、自らの思考や判断を適切に伝える表現力を有している。
3.(主体的な態度)
 言語教育学に関する専門領域において、研究テーマを設定し、先行研究を踏まえつつ、自ら調査・分析を行い、学術論文の執筆を進める積極的態度を有している。また、理論に基づき、教育現場で実践する積極的態度を有している。

修士(日本語教育学)
1.(知識・技能)
 日本語教育学に関する専門領域において、学際的領域である日本語教育に関わる幅広い知識、文献やデータを収集しそれを読解・分析する技能、日本語教育の実践者としての教授能力を有している。
2.(思考力・判断力・表現力等の能力)
 日本語教育学に関する専門領域において、専門的知識に基づき、重要な研究テーマが何であるかを見抜き、研究を論理的に進める思考力、自らの研究の客観的意義を把握する判断力、自らの思考や判断を適切に伝える表現力を有している。
3.(主体的な態度)
 日本語教育学に関する専門領域において、研究テーマを設定し、先行研究を踏まえつつ、自ら調査・分析を行い、学術論文の執筆を進める積極的態度を有している。同時に、日本語教育の実践を通して地域社会、国際社会に貢献する意欲を持っている。


博士課程後期課程 言語コミュニケーション文化専攻

 博士課程後期課程 言語コミュニケーション文化専攻では、前期課程で培った幅広い知識と研究能力を、言語コミュニケーション能力の理論的解明に特化した、高度で先進的な研究へと結実させる能力、それを実行・実現する力を有する人材として、下記の力を身につけた人物に対して学位を授与します。

博士(言語コミュニケーション文化)
1.(知識・技能)
 言語コミュニケーション文化に関する専門領域において、自立した研究者に求められる、広く深い知識、研究を進める上で必要な技能、高度な言語運用能力を有している。
2.(思考力・判断力・表現力等の能力)
 言語コミュニケーション文化に関する専門領域において、急速に国際化や情報化が進む社会に対応できる、専門的かつ学際的な思考力や判断力、研究成果を世界へと発信するに十分な表現力を有している。
3.(主体的な態度)
 言語コミュニケーション文化に関する専門領域において、先端的研究テーマを設定し、先行研究を踏まえつつ、自ら調査や実験・分析を行い、独創的研究を進める態度を有している。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

博士課程前期課程 言語コミュニケーション文化専攻

 博士課程前期課程 言語コミュニケーション文化専攻では、学位授与の方針に掲げる目標を達成するために、以下の点を踏まえて、言語コミュニケーション能力養成科目、領域研究科目、実習科目及び演習科目を体系的に教育課程として編成します。

1.教育内容
(1)教養教育
ア 豊かな人間性と国際的・文化的視野をもった人材を育成するために、教養教育として、言語コミュニケーション能力養成科目の中に基礎科目を配置し、総合的な言語能力を養う。
イ 外国語文献の読解やプレゼンテーション・論文作成・コミュニケーションのための外国語力を備えた人材を育成するために、教養教育として、言語コミュニケーション能力養成科目の中に運用能力養成科目を配置し、専門的な言語能力を養う。

(2)専門教育

修士(言語科学)
 音声・統語・意味等の言語現象を扱う分野、および言語習得論・辞書学等、言語に密接に関連する分野を中心に、横断的かつ専門的に学ぶことができるカリキュラムを提供している。それにより、言語科学の各分野に特有のリサーチクエスチョンの設定、実験・調査等の計画・遂行、学術論文の執筆まで行えるような人材を育成することを目的とする。
ア 幅広い言語科学関連分野の知見を得ることができるよう、オムニバス科目を設置している。
イ 言語現象についての知識および分析法を学ぶため、音声・統語・意味等の各分野に対応した講義科目を設置している。
ウ 言語が関わる学際的・応用的分野に関する知見を深めるため、コーパス言語学・心理言語学・辞書学等の講義科目を設置している。
エ 個別に論文執筆の指導を行うため、研究演習を2年もしくは課題研究を1年(課題研究コースのみ)にわたって配置している。

修士(言語文化学)
 言語文化学と関わる、文化学、異文化理解、思想や批評、演劇や映画、各言語圏文化などの分野を中心とし、それらを段階的かつ横断的に学ぶことができるようカリキュラムを提供している。それにより、言語文化学と関わる課題を見出し、専門的かつ学際的な見地から資料を収集・読解・分析し、学術論文を執筆できるような人材を育成することを目的とする。
ア 理論的な枠組みを把握するために、文化学、異文化理解、思想や批評、演劇や映画といった、文化と関わる科目を設置している。
イ 各言語圏の事象を深く理解するため、日本文化、英語圏文化、仏語圏文化、独語圏文化、中国語圏文化といった、言語圏ごとの文化と関わる科目を設置している。
ウ 言語文化学をより広い見地から把握するため、多言語主義・多文化共生の科目を設置している。
エ 個別に論文執筆の指導を行うため、研究演習を2年に渡って配置している。

修士(言語教育学)
 言語コミュニケーションをいかにして効果的に習得させるかという方法論を探究するために、言語教育学、第二言語習得、言語学習心理学、カリキュラムデザイン、教育評価、などの分野を中心とし、それらを段階的かつ横断的に学ぶことができるようカリキュラムを提供している。それにより、様々な言語の教育に関する諸課題を見出し、専門的かつ学際的な見地から資料を収集・読解・分析し、学術論文を執筆でき、教育現場で活躍できる人材を育成することを目的とする。
ア 理論的な枠組みを把握するために、言語教育学、第二言語習得、言語学習心理学、早期英語教育理論といった、言語教育理論と関わる科目を設置している。
イ 実践的な言語教育方法を探求できるように、カリキュラムデザイン、授業分析、英語教育法、英語教育教材研究、英語教育実践、英語教授法実践といった科目を設置している。
ウ 言語教育学をより広い見地から把握するため、言語教育と社会、言語教育政策といった、言語と文化、社会との関係を研究する科目を設置している。
エ 個別に論文執筆の指導を行うため、研究演習を2年もしくは課題研究を1年(課題研究コースのみ)に渡って配置している。

修士(日本語教育学)
 日本語教育と関わる、言語学、教育学、文化学などの分野を中心とし、それらを段階的かつ横断的に学ぶことができるようカリキュラムを提供している。それによって、日本語教育学と関わる課題を見出し、専門的かつ学際的な見地からデータを収集・分析し、学術論文を執筆し、そして修了後、日本語教育を通じて地域社会・国際社会へ貢献できる人材の育成を目的としている。
ア 日本語教育学に包含する多くの分野を把握するため、言語、文化、社会、教育、政策などに関わる科目を設置している。
イ 日本語教育学と関わる課題を見出し、専門的かつ学際的な研究を行うため、音声・語彙・文法・文字教育、教材開発、教授法、会話分析法、フィールド調査法など、多岐にわたる科目を設置している。
ウ 教材分析、教案作成および模擬授業を行いながら、日本語を教えるために必要な知識やスキルを身につけるための実習科目を設置している。
エ 個別に論文執筆の指導を行うため、研究演習を2年にわたって配置している。


博士課程後期課程 言語コミュニケーション文化専攻

 博士課程後期課程 言語コミュニケーション文化専攻では、学位授与の方針に掲げる目標を達成するために、以下の点を踏まえて、個別指導及び集団指導を有機的に教育課程として編成します。

1.教育内容

博士(言語コミュニケーション文化)
 個別指導(個別研究指導)と集団指導(リサーチセミナー)により、博士論文執筆を目指し、自立した研究者を育成することを目的とする。
ア 独創的な知見を基にした優れた博士論文を仕上げるため、研究対象関連分野に対する横断的・総合的視野を持ち、言語コミュニケーション文化の研究者として独り立ちできるよう、個別研究指導を設置している。
イ 言語科学、言語文化学、言語教育学、日本語教育学の4領域を統合した言語コミュニケーション文化の観点から、横断的・総合的に研究を推進できるよう、3名の教員からなるアドバイザリー・コミッティが集団指導を行う、リサーチセミナーを設置している。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

 言語コミュニケーション文化研究科は、高度な言語コミュニケーション能力を備え、建学の精神に基づく豊かな人間性と国際的視野をもった、高度の学問的専門性を備えた人材を輩出し、社会に貢献することを理念としています。その理念を実現するために、本研究科では次のような人材を求め、入学試験要項に定める試験科目を設定し、入学者選抜を行います。

・高度なコミュニケーション能力を身に付け、研究やビジネスにおいて国際的に活躍したいと考えている人
・異文化理解をベースとしたグローバルな視野を持ちたいと考えている人
・国際的に活躍できる英語および日本語教員を目指している人
・言語の実態を研究する言語科学、各言語(英語、フランス語、ドイツ語、中国語など)の背景にある文化を研究する言語文化学、実践的な言語教育方法を探求する言語教育学、外国語としての日本語教育を探求する日本語教育学の研究をしたいと考えている人