2025.03.25.
長谷柾彦さん(工学部)河盛真大さん(理工学研究科)が第75回エンタテインメントコンピューティング研究発表会で「デモ優秀賞1位」「研究奨励賞金賞」を受賞。
長谷柾彦さん(工学部 知能・機械工学課程 4年生)河盛真大さん(理工学研究科 博士課程後期課程 2年生 人間システム工学専攻 井村誠孝研究室)が3月17日から3月19日にかけて京都大学 百周年時計台記念館で開催された、情報処理学会 第75回エンタテインメントコンピューティング研究発表会において「デモ優秀賞1位」と「研究奨励賞金賞」を受賞しました。
受賞した概要については以下の通りです。
【タイトル】
HMDによる360度の空間アクティビティで体験する半側空間無視
-空間情報削減と動作誘導を組み合わせたVRアプローチ-
【受賞者】
長谷 柾彦,河盛 真大,井村 誠孝
【概要】
半側空間無視(USN; Unilateral Spatial Neglect)は、脳損傷により空間の片側の認識が困難となる症状である。生活支援を行ううえで患者の症状を理解することは重要であるが、USN患者が経験する具体的な認識の欠如を第三者が理解することは困難である。本研究では、USNの症状を疑似的に体験可能なVRシステムを開発し、健常者が患者の認識の偏りを理解できる環境を構築する。視界片側の空間置換による片側空間情報量の削減、映像操作による頭部運動の誘導、空間音響操作による聴覚差の再現によりUSNの疑似体験を実現する。遊びながら自然にUSNの認識特性を体験できるコンテンツとして、HMDを用いた360度モグラたたき型のVRゲームを制作する。