2025.03.12.
中村裕大さん(工学部 情報工学課程4年生)らが電子情報通信学会 情報ネットワーク研究会「優秀発表賞」を受賞

中村裕大さん(工学部 情報工学課程4年生 巳波弘佳研究室)高野莉帆さん(巳波研究室卒業生 修士課程修了)巳波弘佳先生(工学部情報工学課程教授)が2025年3月6日から3月7日にかけて沖縄産業支援センターで開催された電子情報通信学会 情報ネットワーク研究会において「優秀発表賞」を受賞しました。
受賞した研究の概要は以下のとおりです。

【タイトル】
携帯通信端末における空中手書き入力インターフェイスのための深層学習を用いた認識アルゴリズムの高度化

【著者】中村裕大,高野莉帆,巳波弘佳

【概要】
SNS利用者の増加に伴い、特定の時間や場所に縛られることなく、他者と連絡を取る機会や、その時々の感情や出来事を発信する機会が増加している。加えて、ジェスチャによる情報伝達は、人と人との間のみならず、人と機械の間においてもその重要性が高まっている。このような背景から、端末への文字入力の効率化は常に求められており、これまでに様々な文字入力手法が開発、実用化されてきた。たとえば、両手がふさがっている場合には音声入力が用いられ、周囲の騒音が大きい環境や静粛さが求められる公共の場においては、ソフトウェアキーボードやディスプレイへの手書き入力が利用される。このように、状況に応じて文字入力の方法は適切に使い分けられる。これらに加わる文字入力手段の一つとして、空中手書きによる入力インターフェイスがある。近年は新型コロナウイルス感染症の影響により、非接触型の入力インターフェイスへの需要が高まっている。空中での手書きジェスチャによる入力が可能になれば、音声入力が困難な状況においても、非接触で効率的な文字入力が実現できる。これまで,著者らはセンサデバイスを用いることなく、スマートフォンのカメラ機能のみを利用することで、空中手書き動作による入力を可能とする入力インターフェイスを提案した。本稿では,そのための連続文字入力認識アルゴリズムを新たに設計し、実用レベルの高い精度を実現した。