2023.08.25.
関西学院大学ロボコンサークル AiMEiBA(アメーバ)がレスキューロボットコンテスト2023において「レスキュー工学奨励賞」を受賞

2023年8月11日から12日まで神戸サンボーホールで開催されたレスキューロボットコンテスト2023(本選)に出場し「レスキュー工学奨励賞」を受賞しました。
コンテスト参加メンバーは片山皓仁さん(レスコン班リーダー工学部2年生)延藤圭以さん(同副リーダー工学部2年生)井添優宗さん(AiMEiBA代表 工学部2年生)ほか6名でチーム名は「Iterators(イテレ-ターズ)」です。

レスキューコンテスト(通称:レスコン)とは阪神淡路大震災をきっかけに発足した大会です。参加チームが作成した遠隔操作ロボットが、様々な災害現場を模したフィールド(1/4スケール)で、要救助者を想定してつくられたセンサ付きの人形(名称:ダミヤン)を瓦礫などをよけながら救助します。
本年度のフィールドは「被災した建物内部」が想定され、大会のコンセプトは「やさしさ」。ロボットが獲得点数を争うだけではなく、ロボットの「親しみやすさ」や、救助過程で要救助者へ寄り添い配慮していることも重要視される点がほかのロボコンと異なるポイントです。
 

1号機:探索に特化した「ユーグレナ」
    瓦礫をよけるための4軸アームと全方向カメラを有し、階段も登ることができる。
2号機:ダミヤン救助に特化した「プラナリア」
    救助用5軸アームを有し、ベルトコンベアでダミヤンを救助する。

参加メンバーのコメント:
私たちは機体を設計製作する機構班、電気系を全て担当する回路班、ソフトウェアを担当する制御班で構成されています。
主要メンバが2年生ということもあり、それぞれ様々に苦労を乗り越えてきました。
・機構班は、初のロボット設計および製作作業に挑みました。
 何度も設計計算を繰り返し、加工にも時間がかかったりと精神的にも肉体的にも苦しい壁をいくつも乗り越えて機体を完成させました。
・回路班は,機体の製作遅れの影響を直接受けて時間が不足するスケジュールの中、モータ,エンコーダ,通信系など全ての実装をやり遂げました。
・制御班は、回路班と同様に苦しいスケジュールに悩まされると共に、レスコン委員会から貸与頂いた専用マイコン(ロボット制御系の要)の仕様を解読することに苦戦しました。
 一通り動かせる段階には到達できましたが、一部にルールへ抵触してしまう課題が残されてしまいました。
 これには(本選当日!の)ソフトウェア修正などによって出場許可を頂くことができました。

我々は、この大会への初参加を通じて、タイトなスケジュールと限られたリソースの中で相互に助け合いながら粘り強くロボットを作り上げる「チーム力」と「マネジメント能力」を培うことができました。
出来上がったロボットは他チームと比較すると機能がまだ限定的であり、そして今回は出場直前まで様々な調整に奔走することになってしまいましたが、いざフィールドへ進み出たロボットは持てる限りの力を全て発揮してくれたので、メンバー全員で大きな達成感を味わうことができました。