2023.02.07.
ロボコンサークル「K.G.ロボコンサークル ~AiMEiBA~」が第37回全日本学生マイクロマウス大会で6位入賞!

サークル「K.G.ロボコンサークル ~AiMEiBA~」は、2022年11月26~27日に開催された全日本学生マイクロマウス大会にて、6位入賞しました。

マイクロマウス競技とは、参加者が作ったロボットがロボット自身の力だけで迷路を走り、スタートからゴールまでの最短時間を競う競技のことです。この競技は、1977年IEEE(米国電気電子学会)の提唱から始まり、日本では1980年から毎年「全日本マイクロマウス大会」が開催されている世界で最も歴史のあるロボット競技会です。全日本学生マイクロマウス大会は、学生主催の学生日本一を競う大会です。

K.G.ロボコンサークル ~AiMEiBA~は、工学部を中心とした約10名の学生が2022年夏に立ち上げたロボコンサークルで、サークルの中の1つ、「マイクロマウスプロジェクト」は活動開始から数カ月後に参加した第39回マイクロマウス中部地区大会(全日本大会予選:一般参加)では初出場でタイム<3分18秒>の完走(完走15台/出場23台=完走率65.2%)。

その一カ月後に開催された今大会で、完走率65.1%(出場28台/出場43台)の中、タイム<9秒607>で第6位入賞しました。

この大会で収めた成績により、各種メーカー技術者など社会人も活躍する全日本大会への参加が決まりました。2023年2月18~19日に開催される第43回全日本マイクロマウス大会に参加予定です。

    

マイクロマウスプロジェクト「M³(エムキューブ)」リーダー:畠井悠希さんにインタビュー

■マイクロマウス大会 初出場から今大会では、飛躍的にタイムが上がりましたね

 マイクロマウス大会とは自動ロボットが迷路を探索、走行し、スタートからゴールまでのタイムを競う競技です。大会出場に向けて、昨年の夏季休暇からグループで分担して取り組みました。ハード班の方ではマウスにつけるカバーの設計や迷路の製作を行い、ソフト班ではロボットが目標とする動きになるように何度も調整し、サンプルプログラムの改良を行ってきました。
 初挑戦となる中部大会では、直前1週間前の時点では壁にぶつかり、到底ゴールは目指せそうにない状態でした。試行錯誤を続けた結果、何とか安定させられるようになりました。完走できるかわからなかっただけに当日無事ゴールできた時の喜びは格別でした。完走できたことで、より速いタイムを目指したいと思うようになり、プログラムを改良することにしました。曲がる時に止まらず、滑らかに曲がるスラローム走行を追加しました。迷路を走っていると、少しの誤差が次第に蓄積されていき、大きな影響を及ぼします。誤差を最小限にするために、何度も調整を重ねました。その結果、前回の中部地区大会と比べ、学生大会では、タイムを大幅に短縮することができ、大変嬉しかったです。また大会を通じて他大学の方々と交流、情報交換をさせていただき、大変ありがたかったです。

■次の大会への意気込みをお願いします

 第43回全日本マイクロマウス大会でマイクロマウス競技のファイナルに参加します。全日本のファイナルでは迷路の面積がこれまで参加してきた地区大会の4倍になるので、難易度が上がります。当日良い走りが見せられるように頑張っていきたいと思います。来年度はマイクロマウスの自作に取り組みます。マイクロマウスは機械、電気、情報などのあらゆる分野の英知が詰まったロボットといえます。自作を通じて幅広い知識を学び、最強のマウスを作れるように頑張ります。

関西学院大学ロボコンサークルAiMEiBAの紹介

■代表:井添優宗さんより

 私たちの団体は宮原先生を中心にロボットを創りたい学生がロボコン優勝を目標に集い、結成されました。当初は右も左もわからない状態でどうやって計画を立てればいいのか分からなかったり、物品管理が甘かったり、​​​​機材を壊してしまったりすることもあり、宮原先生にお叱りを受けることも多々ありました。また、先人たちがいない活動ゆえに、自分たちだけでは解決できない問題も多々あったり、前提となる知識が体系的にわからなかったりすることが多々あります。そのような問題を解決するために大会に出場した時には積極的に他団体の方と交流したり、他団体の方が活動している場へ見学させていただいたり、SNS上で質問させてもらったりするなどの能動的な活動も積極的に行っています。これらの失敗を通じて、最近ではこれらの解決策を日々の活動を通して見出し、少しずつ粗削りではありますが組織として成長できていると思います。
 もうすぐ新入生が入学する時期でもあり、この団体の一期生である私たちにも後輩ができます。ゆくゆくは後輩たちとともにNHKロボコンで優勝してみせますのでぜひ私たちの活動を見守っていてください。

■サークル概要

 このサークルは主に、知能機械工学概論という授業中に、宮原教授の声掛けにより集まったメンバーで構成されています。いわゆるロボコンといわれる自作のロボットの性能をルールに沿って競うコンテストに出場することが主な活動内容です。多種多様なコンテストに対してメンバーを割り振って同時並行で出場に向けてスケジュールをこなしています。活動目的としては、それぞれ明確にやりたいことが決まっている、決まっていないにかかわらず何かしらの大会に出ることで、エンジニアとして要求される必要な技術・知識をより実践的に身に付けるためというのが、主となっています。
 現在、マイクロマウス、人型ロボット、レスキューロボット、キャチロボの4つのプロジェクトを同時進行させています。(副代表:延藤圭以さん)

■サークル名由来

 集まるきっかけとなった、知能機械工学概論を英語にするとThe course of Artificial Intelligence and Mechanical Engineering Introduction頭文字とると、AIMEIとなります。そこにBAを付けたすと、AIMEIBAとなり、音だけに着目すると、I may be a...よむことができ、そこに「わたしたちは何になれるかまだ分からないけど、何者かになってやろう」という意味を込めています。最後にIを抜いて読むとAiMEiBA、アメーバと読むことができます。(副代表:延藤圭以さん)

■今後の活動について

 現在AiMEiBAでは、協力し合い、制作を楽しみながら、良いロボットを作り出すことを大切にしている団体です。今はまだ始まったばかりですが、これからレスキューロボコン、二足歩行ロボコン、マイクロマウス、キャチロボいずれはNHKロボコンで優勝し、魅力的なロボットを創り出す団体にします。この関西学院に新たな風を吹かせます。応援よろしくお願い致します。(髙宮駿さん)

関連サイト

公益財団法人ニューテクノロジー振興財団https://www.ntf.or.jp/

第37回全日本学生マイクロマウス大会

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