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西宮上ケ原キャンパスの時計台と中央芝生

創設者W.R.ランバスが、神戸市の郊外原田村(現王子公園の一角)に校地を購入し、校舎、学生寮等を建設、18 89年(明治22)年9月28日、兵庫県知事の許可を受けた日を創立記念日と定めています。授業開始の10月11日、小さな学灯を囲んだのは、W.R. ランバスと5人の教授、19人の学生・生徒でした。

創立時に制定された最初の憲法は、学院の教育目的を「基督教ノ伝道ニ従事セントスル者ヲ養成シ、且ツ基督教ノ主義ニ據リテ日本青年ニ知徳兼備ノ教育ヲ授クルニアリ」と規定しています。「知徳兼備」の原文はIntellectual and religiousとなっており、キリスト教に基づく高邁な全人教育の理想が読み取れます。

創立者W.R.ランバス

創立者W.R.ランバス

W.R.ランバスが神戸・原田の森に蒔いた、一粒の種「関西学院」は、21世紀を迎え「西宮上ケ原」「神戸三田」「大阪梅田」「東京丸の内」「宝塚」「西宮聖和」「千里国際」「西宮北口」の8つのキャンパスに、幼稚園、初等部、中学部、高等部、千里国際中等部、千里国際高等部、大阪インターナショナルスクール、聖和短期大学、大学(14学部)、大学院(12研究科)、専門職大学院(2研究科)を擁し、学生・生徒・児童・園児数約3万人の大きな樹木に成長いたしました。今も創立者の壮大なビジョン、熱いベンチャー精神、清冽な愛と奉仕の献身は、関西学院の力の源泉です。

Kwansei Grand Challenge 2039

創立150周年を迎える2039年を見据え、超長期ビジョン(ありたい姿・あるべき姿)と長期戦略(前半10年間の方向性)からなる将来構想「Kwansei Grand Challenge 2039」を2018年度に策定いたしました。変化の激しい予測困難な時代を迎える中、関西学院は「スクールモットー“Mastery for Service”を体現する、創造的かつ有能な世界市民を育てる」というミッションを改めて確認した上で、理想に向かって信念をもって変化し続けなければなりません。それは、まさに困難な課題への大きな「Challenge(挑戦)」です。

これまで関西学院は、皆様からのご寄付によって今日まで大きく発展してまいりました。今後も「Kwansei Grand Challenge 2039」に基づき、関西学院らしい教育と研究を進めるための大きな力となるのも、皆様からのご寄付でございます。

皆様のこうした温かいお力添えに心から感謝いたしますとともに、誠に心苦しい限りですが、関西学院の発展のために、より一層のご協力を賜りますようお願い申し上げます。皆様方、お一人おひとりのご苦境をわきまえておらぬ場合もあるかと存じます。その時にはどうか失礼の段御寛恕くださいますようお願い申し上げます。
 

学校法人関西学院