[ 編集者:産業研究所    2020年7月30日 更新 ]

2019年12月6日  駐日欧州連合代表部(東京)訪問ツアー 

報告内容:駐日ラトビア共和国大使館および駐日欧州連合代表部(東京)訪問 
実施日:2019年12月6日(金)
引率者:ホルガー・ブングシェ(関西学院大学国際学部教授)
参加者:15名

駐日ラトビア共和国大使館訪問(10:00-12:00):
講義テーマ:「EUにおけるラトビア-大切にしていること、影響を与えていること、貢献していること」
駐日ラトビア共和国特命全権大使ダツェ・トレイヤ=マスィー氏に幅広く深い内容の講義をいただきました。
まず、ラトビアの歴史、地理、社会や伝統についてお話しいただきました。
これをとおして、学生たちは、何世紀にも渡って外国に支配されながらも、決してあきらめることなく1992年に独立を成し遂げた同国の歴史を学びました。
次に、EUの活発な加盟国としての、また、北大西洋条約機構(NATO)や経済協力開発機構(OECD)などの国際機関のメンバーとしてのラトビアについて講義いただきました。ここでは、EU加盟国であることの利点、イギリスのEU離脱とイギリス在住のラトビア移民労働者の問題、ラトビアから見たEUの将来的課題、の主に3点に集中してお話いただきました。

                                    

駐日欧州連合代表部訪問(15:00-17:00):
講義テーマ:「グローバルプレイヤーとしてのEUおよびEUと日本の自由貿易協定(FTA)/経済連携協定(EPA)」
はじめに、貿易部門の一等書記官サラ・ゼンナーロ・アトレ氏から、EUが世界で行っている様々な活動の概要について包括的にお話いただきました。パリ協定から、イランの核合意、人道に関する、また開発に関する様々なプロジェクトにいたるまで幅広い内容の講義でした。
次に、EUと日本の関係、特に自由貿易協定(FTA)と経済連携協定(EPA)について、その規模と範囲、関税引き下げの移行期間、協定により日本とEUが得る経済的利点について詳しくご説明いただきました。
学生たちは、EU-日本間のFTA-EPAとEU-カナダ間のFTAを比較して、日本との協定がカナダとの協定よりもはるかに規模が大きいことを学びました。また、講義全体を通して、現在、EUが多国間世界秩序と自由貿易の最大の提唱者であることを学びました。
最後に、リチャード・ケルナー氏からEUの教育助成プログラム「Erasmus+(エラスムス・プラス)」と日本の学生がヨーロッパで学べる色々な機会についてご紹介いただきました。


                                     

ポスター 2019年度駐日欧州連合代表部(東京)訪問ツアー