2026.03.23
藤原伸介・生命環境学部教授が2025年度個人特別研究の研究支援を受けて環境負荷の低い効率的なアグマチン合成法の開発を目的とした研究を行いました
生命環境学部の藤原伸介教授の研究グループが2025年度個人特別研究費「環境低負荷型アグマチン合成法の開発」の支援のもと、環境負荷の低い効率的なアグマチン合成法の開発を目的とした研究を行いました。
アグマチンは認知機能低下の抑制や筋肉増強効果が報告される機能性分子であり、アルギニンの脱炭酸反応により生成されます。アルギニンは高温で溶解度が増加するため、耐熱性酵素を用いることで高濃度反応による効率向上が期待されます。本研究では、超好熱アーキア Pyrobaculum calidifontis VA-1 由来のアルギニン脱炭酸酵素(ADC)遺伝子をクローニングし、大腸菌で発現させました。発現タンパク質は不溶性顆粒として蓄積したため、塩酸グアニジンで可溶化し、高温でリフォールディングを行った結果、活性酵素の再生に成功しました。再生酵素は低温で変性しましたが、グリセロール添加により安定化が可能でした。今後は酵素の固定化を進め、高温条件下でのアグマチン合成系の構築を目指します。
本研究成果は以下の論文として公開されています。
https://doi.org/10.1016/j.bbrc.2025.152705