2025.11.12
堀あきこ・社会学部助教が Cultural Typhoon 2025, Kaohsiung でライブハウスにおけるセーファースペース構築の試みをテーマに発表を行いました
堀あきこ・社会学部助教が、2025年11月8日から9日にかけ、National University of Kaohsiung, Taiwanで開催されたCultural Typhoon 2025において、ライブハウスにおけるセーファースペース構築の試みをテーマに発表を行いました。Cultural Typhoon (文化台風)は、既存の学会やシンポジウムの形式や制度にとらわれず、さまざまな立場の人々がお互いにフラットな関係のもと発表や対話や表現活動をおこなうため、2003年より毎年、開催されています。本大会は複数の言語を用いる発表者が同じ場で交流する試みが行われ、多言語対話での活発な議論が行われました。
本発表は、ライブハウスでのハラスメント発生をきっかけとしたルール策定に至る経緯を報告し、ハラスメントに関する構造的理解が必要であったこと、セーファースペース概念の導入によって内部コミュニケーションに変化がもたらされたこと等を明らかにしました。東アジアの国々のライブハウスについての議論等を通じて、ハラスメントを抑制するための試みが広く望まれていることを知り、今後の研究についての貴重なヒントを得る機会となりました。