2020年9月 「4つの視点」

[  2020年7月1日   更新  ]

202007

      “Mastery for Service”
        “幼子はたくましく育ち、
         知恵に満ち、
         神の恵みに包まれていた"

         新しい通学路

 〈4つの視点〉

 夏休みが終わり、初等部に子どもたちの元気な声が戻ってきました。
キリッと引き締まった一人一人の顔を見て、「一回り大きくなった」と感じます。
きっとみんな、それぞれに充実した夏休みを過ごせたことと思います。

 さて、秋はたわわな実りの季節ですが、子どもたちにとっても、この2学期は実り多い季節でもあります。
自然界の植物の生育にとって重要な条件(環境)があるように、
子どもの成長にとっても、その時々に重要な様々な条件(環境)があります。
その時々にタイミング良く適切な「言葉」「態度」「行動」「考え方」などを示すことが、
その環境づくりにつながると思います。
そのタイミング(臨界期)を逃すと、大切な価値もなかなか身に付きにくいように思います。
タイミングを逃さないために、家庭でも、学校でも大切にしたい4つの視点があります。

 ① 子どもたちの表面的な行動を見る「肉眼の眼」
 ② 子どもたちの心の奥を的確に見通す「透視の眼」
 ③ 日常の断片的な観察ではなく、長期的な視点で成長を見つめる「時間の眼」
 ④ 子どもたちの行動に誘発され、大人自らの心を広げる「拡大の眼」

 子どもたちにかかわる私たち大人が、4つの眼を持ち、場面を捉え成長の度合いを確認し、
その時その場の心の在り様を捉え、どのようなかかわり方をするかによって、
子どもたちは自信や自尊の感情を耕し、プラス感情として蓄積していくことと思います。
また、それと同時に子どもたちは、大人の見方や考え方から学んでいくこともできます。
そのため、私たち自身の振る舞いや掛ける言葉には、しっかりと注意しなければなりません。

 さあ、2学期。成長のための学校生活が続きます。引き続き、新型コロナウイルス感染予防に努めながら、
心にゆとりを持って、子どもたちの生活に「目配り」「心配り」を心がけ、励ましの言葉をたくさん送りたいと思います。
2学期も保護者のみなさまのお力添えをいただきながら、仲間とかかわり、
健全で豊かな学校生活を送り、大きな実りにつなげていきたいと考えています。