ご挨拶

子どもたちのために関西学院ができること

関西学院院長中道基夫

院長  中道 基夫

人生の歩みを方向づける教育

関西学院は幼稚園から大学・大学院を有する総合学園であるとともに、卒業生の皆さんとのつながりも大切にしている生涯教育機関です。その目指すところは「“Mastery for Service”を体現する世界市民」の育成であり、在校生・卒業生の皆さんがさまざまな分野で活躍されています。そして、そのご活躍を“Mastery for Service”の実現として語られるところに、関西学院の教育の特徴があります。
関西学院初等部へと子どもたちを招くことは、真っ白な半紙に最初の一筆を入れるような緊張感があります。子ども時代に聞いた言葉、体験は重要な記憶として私の内に残っています。教育を通して出会った言葉や体験が幼い魂に与える影響は大きく、人生の歩みを方向づけるものであると信じています。
子どもたちが、知識を学ぶだけではなく、関西学院初等部で「あなたは愛されています」という言葉に出会ってくださることを願っています。毎日の礼拝の中で聞くこのような言葉は、子どもたちの魂に生涯消えることのない光と暖かさを与えてくれることでしょう。


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初等部長 小谷正登

部長  小谷 正登

多様なニーズに応える学びの場

1889年、原田の森(現在の神戸市灘区)にわずか生徒19人教師5人で始まった関西学院は、現在8つのキャンパスに保育園から大学・大学院、インターナショナルスクール、野外キャンプ場などを擁する総合学園となり、国籍・年齢・性別を超えて多様な人々にそのニーズに応じた学びの場を提供しています。このような中、社会の激しい変化に対応する上で、その重要性が再認識されている初等教育を担う初等部は、日常生活を送る上で役に立つ、将来の仕事に役に立つなど、いわゆる実用的な意味に加え、わかることやできるようになること自体に喜びを感じること、新たな次元・領域の世界を創造することをはじめとする多様な意味を備えた学びを用意しています。このような学びを通して子どもたちを、自分自身の価値を認識し、その価値観を大切にしながら他者も尊重し導いていくリーダー、そして関西学院のスクールモットー”Mastery for Service”を体現する世界市民に育成する場が初等部です。

校長 大西 宏道

希望を大きく成長させる場

関西学院は、1889年(明治22年)創立の伝統ある学校です。スクールモットー「Mastery for Service(奉仕のための練達)」は建学の精神を表し、初等部では「社会と人のために自らを鍛える」と訳しています。初等部は創立14年と学院の中では歴史の浅い学校ですが、今年度いよいよ第1期生が大学を卒業し、社会へ羽ばたきます。第1期生の諸君は、初等部時代から培われてきた建学の精神を発揮し、社会と人のために活躍してくれるでしょう。社会は、今、大きな変化に合い、人々は先の見えない不安の中にいます。しかし、聖書にはこう書かれています。「わたしたちは知っているのです、苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。希望はわたしたちを欺くことがありません。」(ローマの信徒への手紙5章より)この希望の種こそが初等部の子どもたちです。子どもたち一人一人の持てる力を大切に育めば希望が生まれます。その希望を大きく成長させる場が関西学院初等部です。