「“働く”の感性価値を考える」キャリア体験ワークショップを工学部・長田研究室と電通総研が共同開催
「“働く”の感性価値を考える:自己認知と他者理解を通じたキャリア体験ワークショップ」が今年新たに開設されたSpark Baseにて7月1日(火)に開催されました。
本ワークショップは、長田研究室と株式会社電通総研の共同研究の一環として初めて実施されたもので、学部1年生から修士1年生までの本学学生23名と、電通総研社員6名が参加しました。
プログラムは、グループディスカッションと座談会の2部構成で行われました。
グループディスカッションでは、「仕事で大切なのはスキルか人柄か」、「新人社員研修では何を優先的に学びたいか」という2つのテーマが設定され、学生と社員が3~4名ずつの小グループに分かれて意見を交わしました。各テーマのディスカッション後には、グループの代表者が議論内容をまとめて全体に共有し、多様な視点からの考察を深めました。
また長田研究室から、事前に実施された「働きたい会社」や「一緒に働きたい人」の調査、および新開発のAIインタビューに対する回答の分析結果が発表され、会社や一緒に働く人に求める特徴がお互いに違うことや、価値観を可視化した「評価構造図」から読み取れる価値の階層構造について解説がありました。これらについて、実際に参加した学生からは、「自分とは違う意見を取り入れたり、自分の意見を実際に話すことで、やりたい事が明確化された」「違う価値観を聞いて理解することが楽しく、自分の考えに大きく作用することを感じた」といった声があり、価値観の違いがコミュニケーションや協働にどのような影響を与えるかを体験的に学ぶ場となりました。
後半の座談会では、電通総研の社員と学生が自由に交流できる立食形式の懇談会が実施されました。会場にはお菓子や飲み物が用意され、リラックスした雰囲気の中で、キャリア形成や働き方、就職活動に関する質問など、活発な対話が繰り広げられました。
実施後のアンケートでは、参加者の約9割が「このワークショップを友人に勧めたい」と評価しており、将来的にも参加したいという声が多く寄せられました。今回のワークショップを通じて、学生たちは“違い”を受け入れ、 他者との対話を通じて自分らしいキャリアを考えるきっかけを得ることができました。
この成果は、2026年3月に実施される日本感性工学会春季大会で発表される予定です。