記念事業
関西学院の原点「原田の森キャンパス」を中心とした行事として、Ⅰ部「誕生」を開催しました。原田の森キャンパス時代、学院のチャペルとして学生たちの心のよりどころであった現在の神戸文学館を展示会場に、かつての関西学院を振り返りました。明治中期から昭和初期のキャンパス内外をはじめ、神戸の街の写真を展示しました。また卒業生である竹中郁(詩人)や稲垣足穂(小説家)の学生時代の文章、教師を務めた阪本勝の作詞原稿など、関西学院ゆかりの人々に関する貴重な資料を多数紹介しました。原田の森キャンパスを忠実に再現した、縦1.7m、横1.3mのジオラマも設置し、期間中多くの方にご来場いただきました。
Ⅰ部「誕生」開催期間中に、神戸文学館にて全3回の記念講演を行いました。
Ⅰ部「誕生」に続いて、創立記念日である9月28日より開催されたⅡ部「躍動」では、神戸独自のハイカラ文化を形づくる原動力となった関西学院にゆかりのある文人に焦点を当てました。明治中期から昭和初期のキャンパスや神戸の街の写真、卒業論文、直筆原稿、愛用品や学生時代の竹中郁が創刊した「羅針」、坂本遼や草野心平らが加わった「木曜嶋」などの各種文芸誌を展示しました。学生たちがつくった同人誌や、著した文学作品などから日本の国そのものが青春を迎えていた時代や土壌、そして風景を探りました。また、好評を博した原田の森キャンパスのジオラマもⅠ部に引き続き設置し、当時のキャンパスの様子も多くの方にご覧いただきました。
Ⅱ部「躍動」開催期間中に、計4回の記念講演・公演会を行いました。Ⅱ部の展示と同様、多くの方に聴講いただきました。
「特別展 関西学院の美術家~知られざる神戸モダニズム~」(神戸市立小磯記念美術館・神戸新聞社主催、関西学院共催)を開催しました。スポーツの分野での在校生およびOBの活躍はよく知られていますが、芸術分野においても大森啓助、野口彌太郎、吉原治良、片岡真太郎、川西祐三郎、石阪春生、北村今三、春村ただをといった多くの芸術家が関西学院から巣立ち、素晴らしい作品を多数残してきたことで有名です。また、魅力的な銅版画を発表した神原浩もOBであり、関西学院で美術の教師を務め、学生から慕われていました。このような1910~40年代に在籍した洋画家や創作版画家10人余りの貴重な作品・資料を紹介。官制美術学校とは異なる環境で芸術を志し、自らの道を切り開いていったモダニストたちの足跡を振り返りました。国際港都・神戸を眼前にする原田の森に建設された学舎や、W.M.ヴォリーズの設計による西宮上ケ原学舎など、洋風建築と緑があふれる美しいキャンパスを描いた作品を含む約170点を展示しました。
特別展開催期間中には美術講座ワークショップや関西学院グリークラブによるロビーコンサートなどさまざまなイベントが行われました。多数の方々に参加していただき、特別展と合わせて楽しんでいただくことができました。
2014年に創部115年目を迎えた日本最古の男声合唱団、関西学院グリークラブが原田の森で2013年に引き続き里帰りコンサートを行いました。
117人のOBによる作品のほか、第4代院長C.J.L.ベーツの作品を含め、総勢145人の大規模な作品展示を行いました。約2000人が観覧し、盛大な展覧会となりました。
関西学院の原点、原田の森キャンパス跡地に隣接する王子スタジアムでスポーツイベントを多数行いました。どのイベントでも白熱した試合が展開され、来場者・参加者全員で盛り上がりました。
新入生を対象に、関西学院大学学生生活のオリエンテーションとして
毎年実施している「Let's go to the Stadium!」。
2013年からの2年間は創立125周年記念行事の1つとして実施しました。
関西学院高等部のアメリカンフットボール部およびサッカー部が、
慶應義塾高等学校との記念試合を開催しました。
関西学生リーグでの神戸大学とのアメリカンフットボール部の試合を
125周年記念行事の1つとしてサンテレビによって中継しました。
創立125周年を記念し、関西学院の原点、原田の森をはじめとした関西学院ゆかりの地に記念プレートなどを設置しました。
創立者W.R.ランバスが来日し、広く西日本へのキリスト教伝道および教育活動をはじめた、神戸旧居留地47番に記念プレートを設置しました。
特別展原田の森の青春譜-神戸の近代化と関西学院-Ⅰ部「誕生」開催に合わせ、神戸文学館の敷地内に記念のバナーフラッグを設置しました。
原田の森キャンパスの跡地にある神戸市立王子動物園や神戸文学館敷地内の計5カ所に、過去の関西学院の建物を紹介する記念プレートを設置しました。
創立70周年を記念して建てられた発祥の地 記念碑 への案内板を設置しました。
原田の森キャンパスを描いたガイドマップを制作しました。1929年当時のキャンパスの建物や周辺の様子を写真付きで紹介し、現在の様子も掲載しています。