K.G.

Sustainability 地域・社会貢献活動(ボランティア活動)

創立当初から続く奉仕の精神

創立者W.R.ランバスは世界市民としてその生涯を社会貢献に捧げ、第4代院長であり初代学長のC.J.L.ベーツはスクールモットー“Mastery for Service”を提唱。この精神は、今日に至るまで脈々と受け継がれています。
たとえば、1891年(明治24年)に発生した濃尾地震では、救援・支援活動に関わった記録が残されており、関西学院の社会貢献の歴史の深さを物語っています。現在においても、関西学院大学および学生たちは、地域・社会貢献活動や伝統的なボランティア活動に積極的に取り組み、持続可能な社会の実現に向けた
歩みを続けています。

地域から世界規模まで “Mastery for Service” を体現する 貢献活動

近年のボランティア活動は、地震や台風といった自然災害の被災地支援にとどまらず、教育や福祉など多様な分野へと広がりを見せています。関西学院大学においても、災害現場での支援活動に加え、地域社会での子育て支援や社会福祉活動、さらには海外における教育・研究活動など、幅広い取り組みを展開しています。こうした多様なフィールドで“Mastery for Service”の精神を体現することは、より良い世界の実現に貢献する道でもあるのです。

災害支援(災害ボランティア)

本学には、1923年の関東大震災における支援活動をはじめ、長年にわたって災害支援に取り組んできた歴史があります。東日本大震災の際は、体育会学生本部が街頭募金を行ったほか、各支援団体がボランティアバスを運行し、多くの学生が現地での活動に従事。2016年の熊本地震、2018年7月の西日本豪雨、2024年の能登半島地震など大規模災害でも学生たちが積極的にボランティア活動を展開しています。
また、単なる労働力として現地に赴くのではなく、被災された一人ひとりと丁寧に向き合い、寄り添い、思いやりのある行動ができるよう、ガイダンスや個別相談を通じた啓発活動も実施。今後もさまざまな形で支援を行い、地域社会を支えていきます。

地域貢献活動

子育て支援・発達支援

西宮聖和キャンパスに設置された関西学院子どもセンターでは、地域の子どもと親たちの交流を図る「さぽさぽ」、発達に配慮が必要な子どもへのプログラムを提供する「うぃんぐ」の2つの支援事業を展開。乳幼児保育・教育に関する研究成果を生かした活動を行っています。

朝の通学ボランティア

教育学部の有志の学生たちは、毎朝西宮市立上ケ原小学校に通う子どもたちの安全確保と見送りのボランティア活動を行っています。これは2001年に大阪で起きた児童殺傷事件に端を発したもので、活動開始から十数年、新たな学生に引き継がれ、今日まで途切れることなく続いています。

国際社会貢献活動

教育・研究での地域貢献

教育・研究の現場においても、さまざまな支援活動が行われています。例えば人間福祉学部 武田丈先生のゼミでは、フィリピンのNPO法人を訪問し、女性の経済活動を調査・支援。また教育学部ではセブ島ボランティアとして貧困地域の子どもたちへの教育支援活動に参加しています。

国際ボランティア

「国連ユースボランティア」と「国際社会貢献活動」の2つのプログラムからなる取り組みを行っています。両プログラムは、関西学院大学のスクールモットー“Mastery for Service”を体現する、創造的かつ有能な世界市民を育むことを狙いとしたプログラムです。
学生は開発途上国に約5カ月間派遣され、国際的な視点で社会貢献活動に臨みます。

社会貢献への第一歩を後押しする 「ボランティア活動支援センター」

関西学院大学はボランティア活動の一元化と大学による活動支援の体制の整備を目的とした「ボランティア活動支援センター」を設置しています。始まりは1995年の阪神・淡路大震災を契機として、学生と教職員により設立された「ヒューマンサービスセンター(HSC)」。その理念を受け継ぐかたちで、2016年に当センターが設立されました。
ボランティア活動支援センターは、ボランティア活動に関する相談窓口として「ヒューマン・サービス支援室」を備え、ボランティアに興味関心を抱く人々のサポートを実施。人と人、人と場所をつなぎ、円滑なボランティア活動の実現を通して、社会への貢献に努めています。

学生CO(学生コーディネーター)

学内のボランティア啓発イベントを専従コーディネーターなどの教職員とともに実施することで、「関西学院大学のボランティアの活性化」を目的として活動している学生団体です。
支援室でのボランティア紹介やイベントの企画など、ボランティアがより身近なものとなるように、さまざまな活動を行っています。

学内外に広がる学生主体の社会貢献活動

学生サポートスタッフ(障がい学生の修学支援)

関西学院大学では、障がいの有無を超えて等しく学べる環境をめざしています。
その一環として、障がいのある学生のサポートを行う「学生サポートスタッフ」を採⽤。学生同士の支え合いが互いの信頼感を生み出し、人としての成長へと結びつきます。

クラブ・サークル

大学近隣への支援ボランティアや子育て支援ボランティアなど身近な活動から、災害支援活動、途上国への貧困住居問題に取り組む海外支援ボランティア、企業などと共同研究や商品開発を行うボランティアまで、学生が主体となって多くのクラブ・サークルが積極的な活動を行っています。

   

関西学院大学ボランティアネットワーク(KG-VNET)

ヒューマン・サービス支援室を通じた活動のとりまとめを行っています。
「関西学院大学ボランティアネットワーク(KG-VNET)」に所属する団体の広報協力や団体間の交流会の実施など、さまざまな形で支援しています。