2026.04.16
村上慧・理学部教授らのグループによる「豊富に存在するアルケンから高価値な第3級アミンを作る新技術」に関する研究がJ. Am. Chem. Soc.に掲載されました
関西学院大学理学部の村上慧教授と榊原陽太助教が、豊富に存在するアルケンから高価値な第3級アルキルアミンを合成する新手法を開発し、その研究成果が2026年3月31日、ACS社が刊行する『Journal of the American Chemical Society』に掲載されました。
村上教授らの研究グループは、2021年から研究してきた「α-アンモニオメチルラジカル」という化学種を利用することで、これまで反応しにくかったアルキル置換アルケンを原料とする第3級アルキルアミン合成を実現しました。
本研究成果は、医薬品化合物の多くに含まれる第3級アルキルアミン構造を、安価で入手しやすい原料から迅速に構築できる技術です。医薬品候補分子の合成を効率化し、創薬研究の加速に貢献することが期待されます。今後は、導入できる官能基の種類をさらに広げることで、より実用性の高い創薬基盤技術へと発展させていくことが目指されています。
雑誌名:Journal of the American Chemical Society
論文タイトル:The Synthesis of Tertiary Alkylamines from Alkyl-Substituted Alkenes using Amine Umpolung Strategy
著者:Shumpei Nakatsuka+, Takumi Kinoshita+, Yota Sakakibara, and Kei Murakami +共同第一著者、*責任著者
DOI:10.1021/jacs.6c02320