2025.08.29
濵村純平・商学部教授がDisclosure policy for relative performance indicators under product market competitionでJournal of Accounting and Public Policyに掲載されました
濵村純平・商学部教授が取り組んでいる経営者の業績評価の開示戦略に関する研究で、その成果が2025年8月、Journal of Accounting and Public Policyに掲載されました。濵村教授の研究は、ほかの企業と比較して良い成績を収めたときに報酬が支払われる相対的業績評価を考察しています。そしてその評価方法を、競合他社に開示するかを企業が決定するケースを数学的に分析しました。結果として、生産コストが比較的高い新興企業や生産性の悪い企業は、開示を踏みとどまるケースがあるとわかりました。しかし、それは社会にとって悪い結果を導くことも示しています。この結果から示唆されるのは、新興企業や生産性の悪い企業に強制的に開示させる方が社会的にはいいということです。ただし、そういった企業がこのあと社会を支える重要な役割をもつかもしれないので、政府は産業を保護するために開示を強制しないという選択もありうることを示しています。
雑誌名:Journal of Accounting and Public Policy
論文タイトル:Disclosure policy for relative performance indicators under product market competition
著者:Jumpei Hamamura