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2025.09.07

宗景ゆり・生命環境学部教授らがC4植物の葉脈パターン形成を解析した研究論文が「Plant, Cell & Environment」に掲載されました

生命環境学部・宗景(むねかげ)ゆり教授らがC4植物の葉脈パターン形成を解析した研究論文が「Plant, Cell & Environment」に掲載されました(2025年1月13日付)。
この研究では、キク科Flaveria属植物の近縁種であるC3種とC4種を用いて葉脈パターンを比較し、C4種では葉の発達初期にC3種より早く葉脈が密に形成されることを明らかにしました。また、葉脈(維管束)に隣接する細胞が維管束鞘細胞へ分化する様子をSCARECROW遺伝子の発現を可視化することにより解析し、細胞パターン形成に植物ホルモンであるオーキシンの流れが重要であることを示しました。この成果は、乾燥や高温に強いC4植物が、どのように葉内構造を形成するのかその分子機構を明らかにし、作物の分子育種に役立てることに貢献します。
 
雑誌名:Plant, Cell & Environment
論文タイトル:Early Initiation of Bundle Sheath Cells During Leaf Development as Visualised by SCARECROW Expression in Dicotyledonous C4 Plants
著者:Yuri N. Munekage, Mei Osawa, Yukimi Y. Taniguchi, Ken Okudono and Tammy L. Sage
DOI: 10.1111/pce.15374
C4種Flaveria bidentis(左)とC3種Flaveria pringlei(右)の葉脈パターン。Scale bars = 200μm.

Researcher's Information 研究者情報

生命環境学部 教授
宗景 ゆりさん

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