交換留学生212人にむけた防災教室を開催
2026年9月11日、西宮上ケ原キャンパスで、今月来日した交換留学生212人にむけて、日本での安全な留学生活を送ることを目的とした「防災教室」を開催しました。留学生たちは、阪神・淡路大震災の被災経験者や専門家から、地震や大雨といった自然災害発生時の行動や基礎知識を学びました。
先日の熊本地震でも、多くの外国人が被災し、言葉の壁や文化の違いから災害時に孤立するケースが問題になっています。本学では、今月ドイツやアメリカなど32の国・地域から212人の交換留学生が来日するなど、毎年多くの留学生を受け入れています。そのため、留学生たちが安心・安全に留学生活を送るための支援として、10年以上前から「防災教室」を開催しています。
はじめに、学生ボランティアが自分たちで考えた防災に関する○×クイズを行い、留学生たちの緊張をほぐしていました。クイズでは、日本で救急車を呼ぶ電話番号や火事が起こった時の避難方法について、留学生たちは楽しみながら学んでいました。
続いて、来日したばかりの留学生に地震の恐ろしさをわかりやすく理解してもらおうと、9歳の時に阪神・淡路大震災で被災し、語り部の活動を行っている米光智恵さんが同震災を題材にした紙芝居を披露しました。自身の体験をふまえた米光さんの話に、留学生たちは真剣に聞き入っていました。
最後に、本学の災害復興制度研究所の羅貞一主任研究員・准教授が「日本の災害と防災」をテーマに講義を行いました。日本で発生した最近の地震や大雨などの発生状況や、阪神・淡路大震災や東日本大震災を例に挙げ、写真を使って被害の大きさやライフラインの回復までにかかった期間を伝えていました。さらに、テレビで流れる緊急地震速報を実際の音声やキャンパス内の避難場所に加え、飲み水の注意点など安全な留学生活にむけて今から気を付けておくべきことを紹介しました。
会場には、阪神・淡路大震災被災時の写真が展示され、被災経験をいかした地域防災活動を行っている西宮防災リーダーの会が、当時の状況などを留学生に丁寧に説明していました。また、防災グッズの展示や非常食の試食コーナーが設けられ、被災留学生たちは実際に手に取って使い方や必要性を学んでいました。
アメリカからの留学生は、「アメリカでは災害を経験したことが無かったので、知らないことばかりでした。実際に阪神・淡路大震災で被災した方の話を聞くことができ、災害について自分ごととして捉えることができました。もしもの時に備えて、非常用食料の準備もしていきたいです」と話していました。