Sustainability 国連を通じた海外との連携
国際連携の最前線で 国連・国際機関と長きにわたる活動を展開
関西学院大学は、スクールモットー 「Mastery for Service」を体現する世界市民の育成を促進するために、早期から国連との連携を進めてきました。SDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けて、国連機関との協働、学生の国際機関への派遣、そして教育・研究を通じた社会課題への取り組みを積極的に展開し、大学の枠を越えた歩みを続けています。

国連機関への派遣プログラム
国連セミナー
ニューヨークの国連本部を訪問し、国際社会の諸問題に対する国際機構・加盟国・NGOの取り組みや役割について学びます。
国連・外交フィールドワーク
途上国の国連機関・外交機関・NGO等を対象とした仮説検証型のフィールドリサーチプログラムです。対象は本学の学部生で、開発・平和・人権・人道といったテーマに関する理解を深めるとともに、開発途上国における国際機関の役割について実地体験を通じて学びます。
国連ユースボランティア
本プログラムでは、学生が約5カ月間、開発途上国の国連事務所・政府機関またはNGOなどに派遣されます。ウェブサイトやポスター作成などの広報活動やプロジェクト運営支援を通じて、教育・保健衛生・環境・ジェンダー・貧困削減などの分野の活動に携わり、国際問題への理解を深めます。
UNHCR難民高等教育プログラム(RHEP)
2024年4月15日、関西学院大学は、UNHCR駐日事務所および国連UNHCR協会と、「UNHCR難民高等教育プログラム(RHEP)」に関する新たな協定を締結しました。RHEPは、社会経済的な理由で日本の大学への進学が困難な難民を対象とした奨学金制度です。関西学院大学は、全国に先駆けて2006年にRHEPを導入し、2007年4月以降、毎年最大3名の学部生を奨学生として受け入れてきました。学費・授業料の免除や生活費の支援を通じて、日本で暮らす難民の高等教育の機会拡大に貢献しています。今回の協定により、2025年度からは大学院総合政策研究科においても奨学生の受け入れを開始します。対象となる学生は、2025年4月に開設された「国連システム政策専攻」で学ぶ予定です。
国連プラットフォームへの参画
関西学院大学は、国連が主導する2つの主要な国際ネットワークに参画しています。
国連アカデミック・インパクト(UNAI)
教育機関が国連の10の基本原則(人権・教育の機会均等・持続可能性・グローバル市民意識など)に基づき、国連の使命を支援しながら教育・研究活動を進めることを目的とした国際的な枠組みです。関西学院大学はその加盟校として、SDGsを中心とした教育カリキュラムの充実・国際ボランティアの推進・難民支援など、多様な取り組みを通じてUNAIの理念を実践しています。
国連グローバル・コンパクト(UNGC) ネットワーク・ジャパン
企業や大学などが国連と連携し、人権・労働・環境・腐敗防止の4分野・10原則に基づいて持続可能な社会づくりに貢献することを目指す国際イニシアティブです。関西学院大学は、日本国内のUNGC加盟組織が集う「ネットワーク・ジャパン」に加盟し、企業や自治体・他大学と連携しながら、SDGs教育の推進・地域社会との協働・次世代人材の育成に積極的に取り組んでいます。