第77回美学会全国大会が関西学院大学西宮上ケ原キャンパスで開催されました
2026年10月10日、11日の両日、古川真宏・文学部教授が大会実行委員長を務める第77回美学会全国大会が、関西学院大学西宮上ケ原キャンパスで開催されました。
美学会は、美学・芸術学をはじめ、美術史、音楽学、映像・身体表現など、芸術に関わる幅広い研究領域の研究者が参加しています。本大会では、一般研究発表、若手研究者フォーラムに加え、開催校である関西学院大学の大会実行委員会による2つの企画を実施しました。
一つ目の開催校企画「新しい身体論」は、10日にレクチャー・パフォーマンスとシンポジウムの二部構成で行われました。第一部ではアーティストの山川冬樹氏(秋田公立美術大学)によるレクチャー・パフォーマンスを実施しました。山川氏は、身体、音響、映像を用いたパフォーマンスを通して、身体をめぐる感覚や知覚のあり方を問い直しました。続く第二部のシンポジウムでは、太田充胤氏(東京大学)、伊藤亜紗氏(東京科学大学)、田中均氏(大阪大学)が登壇し、デジタル・ダンスにおける身体と運動の関係、障害やマイノリティをめぐる美的価値と身体、芸術作品としての身体との出会いによる自己変容など、それぞれ異なる立場から身体を捉え直し、活発な議論が交わされました。
二つ目の開催校企画である特別分科会「AIとキュレーション」は11日に実施しました。迎山和司氏(立命館大学)、飯沼洋子氏(立命館大学)、古川真宏・文学部教授の3名が登壇し、AIが芸術作品の選択・評価・提示に関わることで、キュレーションや制作のあり方がどのように変化するのかについて議論しました。古川教授は「共通感覚は自動化できるか——AI時代のキュレーションと美的紐帯」という題目で発表を行いました。
二日間にわたり、多様な研究成果が共有されるとともに、分野を越えた研究者同士の交流も深まり、盛況のうちに大会を終えることができました。