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2026.10.20

村山功光・文学部教授がワークショップ「シュタイナウとグリム兄弟」でグリム兄弟のポエジー概念とメールヒェン概念をテーマに発表を行いました

村山功光・文学部教授が、2026年9月25日に、ドイツ・シュタイナウで開催されたワークショップ「グリム兄弟とシュタイナウ(Die Brüder Grimm und Steinau)」において、「グリム兄弟のポエジー概念とメールヒェン概念」をテーマに発表を行いました。ワークショップ「グリム兄弟とシュタイナウ」は、シュタイナウ城内に新たに開設されたグリム兄弟についての常設展に併せて企画されている学術論文集の執筆者が一堂に会して、各自の研究テーマを発表し議論することを目的に開催されました。この会議は、ヘッセン州の文化財管理機関の一つである「ヘッセン州城館・庭園局」が主催し、グリム兄弟が少年期を過ごした町シュタイナウと兄弟の多分野にわたる活動を学際的・複眼的に捉えようという野心的な試みです。文学や辞典、伝記などから美術史、建築、女性史、食文化に至るまで、多様なテーマおよび研究アプローチに触れることとなり、視野が広がりました。

発表者は15人と小規模ながら、目的が明確であるため、密度の高い議論が交わされました。キュレーターによる解説に導かれて全員で展示を見た後で、午前・午後と発表が続き、コーヒー・ブレイクでは雑談も交えて幅広く情報を交換し、執筆者同士の交流が深まっただけでなく、論文集の意義と全体像が視覚的にもはっきりし、全員がこれを共有することができました(単なる論文の寄せ集めになりかねない企画が多い中、このような機会は貴重だと言えます)。議論は会議場だけにとどまらず、メールのやり取りを通じて、帰国後も情報交換が続いています。

Researcher's Information 研究者情報

文学部 教授
村山 功光さん

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研究者のコメント

ドイツの研究者たちに囲まれて、ひとり外国人として発表いたしました。日本人が外国文学(私の場合はドイツ語圏の文学や文化)を研究する意義は何か、とは常々考えさせられますが、(西洋を手本にした)日本の近代化、ヨーロッパ文化の日本での受容(サブカルチャーも含めて)を踏まえてドイツ文学を読む私たちには、ドイツ語圏の人々が気づかない視点を提供する機会もあります。 また、些細な雑談から研究についての議論まで、会話の流れに身を任せつつ、時に緊張し神経を集中して応答するときの〈化学反応〉のような感覚には、ジャズの即興演奏に似たスリリングな喜びがあります。外国語の勉強には、自動翻訳にはとって代わられない、このような楽しみもありますよ。