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2025.09.29

2023年度個人特別研究費研究成果報告(石榑督和・建築学部准教授)

研究課題:第二次大戦後の東アジアにおける人口移動を起因とする都市の空間編成に関する史的研究-日本の東京・岐阜・小樽、台湾の高雄を対象として-
石榑督和・建築学部准教授が個人特別研究費を用いて、第二次大戦後の東アジアにおける人口移動を起因とする都市の空間編成に関する史的研究を実施しました。この研究は、戦後日本の都市を対象に行なってきた闇市の形成に関する研究を、冷戦期東アジアに形成された仮設的な市街地の形成という枠組みに対象をひらいて展開する研究です。特に東京と岐阜に第二次世界大戦後に形成された市街地のフィールドワークを行い、現存する建物以降の実測調査と図面化、3Dスキャンを実施するとともに聞き取り調査を行いました。東京では引揚者が木造長屋群と木炭バスを並べてつくった住宅地の形成過程について明らかにする作業を、岐阜では岐阜駅前繊維問屋街の形成の端緒となった引揚者による木造長屋群の形成過程を明らかにする作業を行ないました。

本研究の成果は日本都市計画学会および日本建築学会の論文、および展覧会として発表予定です。

Researcher's Information 研究者情報

建築学部 准教授
石榑 督和さん

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