大東和重・法学部教授が『中国現代文学と日本留学』を出版OHIGASHI Kazushige, Professor of School of Law and Politics and Graduate School of Language, Communication and Culture, Publishes Modern Chinese Literarute and the Impact of Study in Japan

大東和重・法学部教授が著書『中国現代文学と日本留学』（中国文庫）を2025年3月に出版しました。『中国現代文学と日本留学』は、中国を代表する作家である魯迅や、中国現代文学の一方の旗手だった郁達夫ら、日本留学を経験した中国の作家たちの文学活動について、日中比較文学の視点から研究した書籍です。中国人日本留学経験者の文学は中国現代文学の中でも大きな割合を占め、作家たちが日本で何を学び、何を中国へ持ち帰り、それが中国の文壇にどのような影響を及ぼし、どのように開花したかが、本書では語られています。本書には日本留学を経験した中国人作家たちについての詳細な研究案内も収録されており、中国現代文学と日本留学というテーマの全体に光を当てる努力がなされています。本書が刊行されることで、これまで日本で重ねられてきた中国現代文学研究の特色の一つ、日中比較文学の角度からの研究がより深められるとともに、本書は今後研究がますます進展するためのきっかけの一冊ともなることが期待できます。