2019.08.23.
AIを活用した生地のレコメンドシステム「感性AIソムリエ」を開発 ~長田典子・理工学部教授
髙島屋の店舗(日本橋、新宿、横浜、大阪、京都)で9月から常設展開へ
見た目や触り心地などユーザーの好みやイメージに合ったデザインを提供するための感性的な印象の定量化・指標化技術が求められるなか、関西学院大学の感性価値創造研究センター(センター長:長田典子・理工学部教授)は、個人に根差した価値を具現化するデザイン支援の枠組み「感性デジタルビスポーク」、個人の感性とそれを喚起する物理特性の関係を効率的に学習し、一人ひとりに適したデザインをAI(人工知能)を使って検索・推薦する「感性AIエンジン」を開発しました。この研究をもとに開発した生地のレコメンドシステム「感性AIソムリエ」が9月から、髙島屋5店舗の紳士オーダーサロン「タカシマヤ スタイルオーダー サロン」で展開されることになりました。百貨店の常設展開としては初めての試みとなります。
ご多用とは思いますが、取材のご参考にしていただければ幸いです。
「感性AIソムリエ」は、感性指標と関連付けた印象推定モデルおよびそれを応用した柄検索システムを実装し、求めるイメージや気になるワードを選択することで、直感的に生地を検索することができ、自分だけのスタイルをみつけるニーズに応える新しい接客ツールとして期待されています。また、接客時に収集したデータを“学習”するため、店舗の地域性や顧客層に合った提案が可能になり、常にアップデートされた情報をもとに最適な生地が提案されます。
※本研究開発は、文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」の枠組みにおいて、COIプログラム「感性とデジタル製造を直結し、生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点」の中で、デジタルファッション株式会社、株式会社センチュリーエールと共同で実施したものです。
■実施店舗
髙島屋5店舗(日本橋、新宿、横浜、大阪、京都)の「タカシマヤ スタイルオーダー サロン」
※髙島屋からは8月5日にニュースリリース(下記参照)が発信されています。
https://www.takashimaya.co.jp/base/corp/topics/190805a.pdf