2025.07.30.
プロ野球・近本選手が招待した離島の小・中学生と本学学生が交流

関西学院大学と教育、地方創生、スポーツ振興の分野で協働するために連携協定を締結した一般社団法人LINK UPが主催する「子ども夢応援プロジェクト2025」が、7月26日に本学で開催されました。参加した淡路島と沖永良部島に住む16人の子どもたちは、カードゲームを使ったワークショップで交流すると共にキャンパスツアーを通じて、本学学生と交流を図るとともに広大なキャンパスや施設を体感しました。

今年で2回目となる「子ども夢応援プロジェクト2025」は、本学卒業生で阪神タイガースに所属する近本 光司氏が、ふるさとである淡路島や自主トレ先の沖永良部島といった離島の子どもたちを、兵庫県に招いて様々な経験を提供するものです。淡路島と沖永良部島に住む小学5年生から中学1年生の16人は、7月25日から2泊3日の日程で兵庫県を訪れ、伊丹空港やサンテレビジョン、甲子園球場などを見学しました。

2日目となった26日、関西学院大学を訪れた子どもたちは、正門で大学生たちの歓迎を受けました。その後、子どもたちと大学生が打ち解けられるように、大学生たちが考案したカードゲームを使ったワークショップを行いました。
「Dream Island」と名付けられたカードゲームは、人間福祉学部社会起業学科の柴田 学准教授ゼミに所属する3・4年生の学生が、子どもたちが住む離島の魅力や資源を再発見することを目的に今回考案したオリジナルです。ワークショップでは、架空の島の住人となった子どもたちが大学生と一緒に4つのグループに分かれ、人口減少を解消するために「島民全員で料理対決コンテストをする」や「島民全員で屋外にて映画鑑賞する」といった目標にむけて、資源や職業などが書かれたカードを使って解決策を考えました。

子どもたちは、参加者同士で自分の島にある資源や特産物について教えあったり、資源や職業をどう組み合わせれば、目標を達成できるかを話し合っていました。最後には、グループごとに発表を行いました。

発表を終えた子どもたちは、学内の食堂で大学生と一緒に食事をした後、キャンパスツアーに参加しました。キャンパスツアーでは、実際に授業を行っている大教室で、大学生たちが実際に学んでいる心理学や建築学の授業内容について説明を受けました。

その後、トレーニングセンターや大学図書館を見学した後、ランバス記念礼拝堂で、チャペルオルガニストを務める社会学部3年生の松田 怜於奈さんによる讃美歌の演奏を聴き、関西学院大学とキリスト教の関係性についてふれました。

最後に、参加者全員で記念撮影をし、子どもたちは近本光司選手がいる甲子園球場に向かいました。球場では、試合前の近本 光司選手と夢プロジェクトに参加した感想を伝えるなどの交流を行い、近本 光司選手が出場したプロ野球の試合を観戦しました。

ワークショップを企画した人間福祉学部4年生の小菅 優衣さんは「子どもたちの発想力が本当に豊かで、自分たちの島の資源をいかして、いきいきと架空の島の課題解決に挑んでくれました 。このワークショップを通じて、自分たちが住む島にある人・モノ・場所といった沢山の資源に、改めて気づくきっかけとなってくれれば、制作側としても嬉しい限りです。」と、子どもたちの反応に喜んでいました。

淡路島から参加した小学6年生の薮内新さんは「ワークショップを通じて、大学生や沖永良部島からの参加者と仲良くなれて嬉しかったです。関学では、授業でキリスト教のことを学ぶことができるなど、色々と知ることができました。将来、自分も通えたらいいなと思いました。」と多くの参加者と交流できたことを楽しんでいました。

沖永良部島から参加した中学1年生の北野藍さんは「大学の色々な施設を見学して、沖永良部島には無いものばかりで驚きました。大学生が、自分たちが学んでいる分野について色々と教えてくれて、わかりやすかったです。私の将来の夢は、柔道家か弁護士になることなので、法学部についても調べてみようと思いました。」と、将来の夢についても話してくれました。