2023.03.24.
脱炭素演習科目を全学向けに初めて開講、次世代のGX人材を育成

本学卒業生の坂野晶氏 (2019年ダボス会議共同議長)が共同代表を務める一般社団法人Green innovationと連携

関西学院大学では、2022年4月に「カーボン・ニュートラル(CN)推進本部」を設置し、同本部会議において多分野の関連施策に関する検討を進めています。

この度、CN推進に資する教育面の取り組みとして、本学で初めて脱炭素をテーマに掲げる全学科目「PBL特別演習012 『Green innovation』」を開講します(授業管理部署:ハンズオン・ラーニングセンター [HoLC] )。2023年春学期に開講する本科目では、脱炭素の実現に必要な、社会の構造変化を生むイノベーションを探究します。本科目の履修生は、グリーントランスフォーメーション(GX)に関する基礎学習はもちろん、脱炭素事業に取り組む企業等の実践現場にも訪問の上、様々なアクターと意見交換を行い、脱炭素人材としての基礎的な理解や多角的な視座を養います。

本科目は、一般社団法人Green innovationの坂野晶氏(理事・共同代表)と浦田修伍氏が担当します。廃棄物削減の仕組みづくりに取り組む坂野氏は、本学総合政策学部で環境政策を専攻し、卒業後も、本学の関連活動にも積極的に関わっています。2022年度に開講された、オンデマンド型の動画授業「KGキャリア入門」においても、出演卒業生14名の内の1人として、坂野氏は学生時代の経験や現在の取り組みを紹介しています。

「PBL特別演習012 『Green innovation』」の概要は、以下のとおりとなっています。
〔履修対象者〕 全学部生 
〔定    員〕  75名
〔開講学期〕  春学期集中開講
〔授業内容〕   GX概論に関する講義
        企業等でのフィールドワークおよび関係者との意見交換等 
〔担当者〕 
①コーディネーター: 向井光太郎 (関西学院大学HoLC准教授)
②講師: 坂野晶氏 (一般社団法人Green innovation理事・共同代表)
③講師: 浦田修伍氏 (一般社団法人Green innovation)
〔ゲスト講師 (予定)〕 
①廣田大輔氏 (経済産業省 資源エネルギー庁 長官官房 総務課 需給政策室長 兼 調査広報室長)
②山東晃大氏 (公益財団法人自然エネルギー財団 上級研究員)
③一芝省吾氏 (三菱重工業株式会社 成長推進室 事業開発部 エナジートランジショングループ 上席主任)
④林志洋氏 (長野県小布施町 総合政策推進専門官/ショクバイ株式会社 代表取締役)
⑤金平直人氏 (世界銀行 Senior Digital Development Specialist)
⑥川野輝之氏 (株式会社ECOMMIT 最高経営責任者 [CEO])
〔訪問先企業 (予定)〕 
①ヤンマーホールディングス株式会社
②岩谷産業株式会社

【坂野晶氏 プロフィール】

一般社団法人Green innovation  理事/共同代表
一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン  代表理事
株式会社ECOMMIT  取締役CSO
2019年世界経済フォーラム年次総会(通称ダボス会議)共同議長
兵庫県西宮市生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。

2023年2月に行われた、 神戸市・関西学院大学共催のSDGs連携シンポジウム において、「世界をとらえるために、私たちはローカルに向かう」と題し講演 (アーカイブ配信は こちら )。
 

関西学院大学では、各学部における関連科目も拡充しており、2023年度からは、国際学部において、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学との連携によるオンライン科目「Climate Justice」(気候正義)を開講します。本学は、引き続きCN推進本部を中心に、教育面を始めとする多様な取り組みを構想・推進して参ります。
【参考リンク】SDGs in Action @ Kwansei Gakuin (関西学院SDGs情報発信ウェブサイト)
       URL: https://kgc2039.jp/sdgs/