職場見学型プログラム「shigoto☆trip」:大阪国際空港で1・2年生がANAグループの仕事を学ぶ
2025年11月15日、全日本空輸株式会社(ANA)とANA大阪空港株式会社とキャリアセンターは、今年度8回目となる職場見学型プログラム「shigoto☆trip」を開催しました。大阪国際空港(伊丹空港)で1・2年生のあわせて29名の学生が、空港の各部門の見学などを通じて、実際に働いている社員から業務の魅力や航空業界の多様な仕事について学びました。
shigoto☆tripは、本学キャリアセンターと企業がコラボして行う、業界・企業・仕事研究に関する職場見学型プログラムです。学生が企業のオフィスや製造現場を実際に訪問・見学し、働く社員との交流を通じて自らの将来について考えることをねらいとしています。
はじめに学生たちは、会議室でANAグループの採用担当者から、ANAグループの歴史や主な事業、組織構成、幅広い職種について説明を受けました。担当者からは、ANAグループの経営ビジョンである『ワクワクで満たされる世界を 私たちは空からはじまる多様なつながりを創り、社員・お客様・社会の可能性を広げていきます』をはじめ、客室部門や空港運営会社のみならず、商社、旅行、IT事業など、航空運送事業とは直接的な接点の少ない多様な事業内容について話がありました。
続いて、ANA大阪空港の採用担当者から、空港運営会社としてANAグループの空港部門を担っており、大阪国際空港・神戸空港でANA便や受託航空会社便におけるエアラインの基地機能(旅客サービス業務・オペレーションマネジメント業務・グランドハンドリング業務等)の具体的な業務の説明がありました。
その後、各部署を見学しました。オペレーションマネジメント部では、運航の中枢として、40名ほどのスタッフが安全かつスムーズな運航を支えている様子を見学しました。運航支援業務のスタッフが沢山のモニターで飛行機の目的地や航路の天候、空港情報を確認しながら、パイロットとやりとりしている様子を学生は真剣に見入っていました。また、コントロール業務のスタッフが、安全運航かつ定時出発を目指し、航空機内の旅客や貨物などの配置に偏りが出ないように、貨物のバランスをテキパキと調整している様子を見た学生は、「貨物の重量は自動的に調整されていたと思っていた。しかし、実際に見学したことで、こうやってモニターで貨物の重量や数を見ながら調整する方がいたことに驚いた」と話していました。
旅客サービス部では、航空券の発券や搭乗手続き、到着案内などの業務をしている様子を見学しました。現場社員からは、「近年では自動化が進み、搭乗手続きカウンターには自動チェックイン機や自動手荷物預け機が導入されているが、人によるサポートを求めているお客様も沢山いる。カウンター対応では、接遇力が求められる」と寄り添う姿勢について説明がありました。
最後に見学したグランドサービス部では、到着した飛行機の誘導や旅客搭乗橋の操作などについて学びました。学生たちは、着陸した飛行機が駐機場に到着する様子を目の前で見ることができ、機体やエンジンの大きさに驚いていました。
総合政策学部1年生の学生は、「自分が入ったことの無い区域や知らない仕事について直接見て沢山学ぶことが出来ました。ひとつの飛行機を動かすために、たくさんの人々が関わっているということに驚きました。表に立たれるパイロットや客室乗務員だけでなく、オペレーターのように裏で運航を支えている方など、誰ひとり欠けてはいけない重要な仕事をされていることに感動しました。私も将来、誰かのためになる仕事をしたいです」と話していました。
法学部1年生の学生は、「私はパイロットになりたいと考えていて、このイベントに参加しました。飛行機を間近で見ると迫力がすごく、本当に参加してよかったと思いました。たくさんの方々が支え合い、飛行機を安全に飛ばすことが成り立っているのだと実感しました」と話してくれました。