K.G.

職場見学型プログラム「shigoto☆trip」:毎日放送で1・2年生が番組制作の裏側を学ぶ

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2025年10月11日、株式会社毎日放送(MBS)とキャリアセンターは、今年度7回目となる職場見学型プログラム「shigoto☆trip」を開催しました。1・2年生のあわせて14名の学生が、番組制作の現場などを通じて、テレビ局の多様なメディア展開について学びました。

shigoto☆tripは、本学キャリアセンターと企業がコラボして行う、業界・企業・仕事研究に関する職場見学型プログラムです。学生が企業のオフィスや製造現場を実際に訪問・見学し、働く社員との交流を通じて自らの将来について考えることをねらいとしています。

はじめに学生たちは、セミナールームで人事採用担当者から、MBSの組織構成や職種の紹介、働く環境について説明を受けました。担当者からは、「古くからラジオやテレビを発信している局で、“せやねん!”などのローカル番組を近畿2府4県に向けて放送しており、“準キー局”として全国でも有数の規模を誇る」といったMBSの歴史や関西の準キー局としての強みに加え、「アニメやドラマの製作にも力を入れており、多彩な作品を手がけている。また、報道部門は関西のテレビ局の中でも特に力を入れており、月1本のドキュメンタリー制作や”情熱大陸”などを展開している」といった仕事の幅広さについて説明がありました。

続いて、生放送番組「せやねん!」の収録現場を見学し、出演者だけではなく複数のカメラ、照明、音響、映像など多くのスタッフが関わっていることを学びました。また、番組ごとにスタジオのセットを毎回組み替えていることや、大規模なセットも薄い素材で簡単に分解できるといった収録現場の工夫など、テレビ越しでは感じることが出来ない番組制作の裏側に学生たちは感心していました。

また、報道フロアでカメラマン経験のある社員から説明を受けながら、本物の機材を使った撮影体験を行いました。学生たちは、実際のカメラの重さに驚きながらも、頑張ってピントを合わせるなど、撮影の難しさを感じていました。社員からは、「報道の現場は、ただ映像を撮るだけではなく、社会の“今”を切り取る責任ある仕事である」との説明を受け、社会的責任の重さについて学んでいました。

最後に質疑応答の時間が設けられ、参加者からの「入社してから感じたギャップや壁は何ですか?」といった質問に対して、採用担当者は「理不尽な壁や入社前後のギャップはなく、ジョブローテーションで新しい部署に転属して驚きもありますが、知らなかった良さに気づけることも多く、壁というよりエピソードと捉えています」と答えていました。最後に、「大事なことは、好きなことに熱中すること、あえて苦手なこと挑戦してみることです。弱点が武器になるような取り組みをしてほしい」と、参加者に向けてこれからキャリア観を深めるためのメッセージを送りました。

法学部1年生の学生は、「テレビ裏側では、多くの人が動いているということを間近で感じ取れ、興味深かったです。表面的な部分だけでなく、企業の中身も含めて、自分のキャリアについて考えたいです」と話していました。

社会学部1年生の学生は、「社員の方が、楽しんで仕事をしている話していて、私もそんな仕事につきたいと思いました。自分がやりがいを感じることができる仕事を探していきたいです」と話していました。