総合政策学部の山田孝子教授らと(株)那須管財ドローン事業部の共同研究チームがWorld Robot Summit 2025の過酷環境F-REIチャレンジ『標準性能評価ドローンチャレンジ』で優勝
総合政策学部の山田孝子教授、大用庫智准教授と株式会社那須管財ドローン事業部(操学舘ドローンスクール)との共同研究チーム「Team Sogakkan」が、World Robot Summit 2025の過酷環境F-REIチャレンジ『標準性能評価ドローンチャレンジ』で優勝し、経済産業大臣賞を受賞しました。
過酷環境F-REIチャレンジとは、大規模な災害による困難環境下で活躍するロボット・ドローンの開発や、プラント・トンネル災害の予防、災害時の対応のための技術開発を目的とする競技コンテストです。10月10日(金)から12日(日)にかけ福島ロボットテストフィールドで4つの競技が行われ、研究チームは『標準性能評価ドローンチャレンジ(STM)』に参加。インドネシアやポーランドの大学チームを含む9チームで、プラントや災害現場を抽象化した様々な過酷環境因子を伴うフィールドにおいて、4つの性能(運動性能、探査性能、地図生成能力、自律性能)についての評価を競いました。
山田教授、大用准教授、那須管財は2025年4月に共同研究をスタート。「過酷環境を前提とするドローン空撮映像によるリアルタイム自動検出の研究」をテーマに、過酷環境を模した実験環境の構築、実用に耐える高速動画像処理プログラムの開発などに取り組んできました。
F-REIチャレンジでは、閉鎖空間において交互に配置された垂直壁を回避しながら往復を行うなどの様々な課題に対し、「Team Sogakkan」は優れたドローンの操縦技術と課題に応じた柔軟な機体改造、運用を組み合わせ、自動物体認識システムで加点要素を加え、高得点を上げました。その結果、2位と大きく差をつけて優勝しました。
山田教授は、「ゼミ生らが開発したリアルタイム空撮画像処理と人工知能を用いた物体認識システムが競技中に安定して稼働し、審判から視認性の高さを評価していただきました。また、競技期間中もゼミ生は作戦立案などに積極的に参画し、チームの勝利に貢献できました」と、このたびの手応えを語りました。