【取材のご案内】-日本で初めての対面開催‐ レイチェル・フレンチ氏による概念型探究ワークショップ
関西学院大学 教職教育研究センター(兵庫県西宮市、センター長:久保田真功)は10月18日(土)と19日(日)に、関西学院千里国際・大阪インターナショナルスクールにて、レイチェル・フレンチ氏による概念型探究ワークショップを開催いたします。
レイチェル・フレンチ氏は、国際バカロレア(IB)をはじめ国際的な教育課程で取り入れられている「概念型探究モデル」の開発者であり、世界各国で教員研修やワークショップを開催するなどの活動を行っています。レイチェル・フレンチ氏が日本で対面型ワークショップを開催するのは、今回が初めてとなります。
ワークショップ概要
■日 時:2025年10月18日(土) 9時00分~15時30分
10月19日(日) 9時00分~15時30分
■会 場:関西学院千里国際・大阪インターナショナルスクール 図書館
(大阪府箕面市小野原西4‐4‐16)
※お車でお越しの場合、近隣のコインパーキングをご利用ください。
■講 師:レイチェル・フレンチ氏
■対象者:学校現場の教員や学校リーダー(事前申込制)
■当日の内容:
10月18日(土)【テーマ】「概念型探究」の理解と体験
【内 容】「外来種」に関するトピックを取り上げ、概念型探究の流れを体験します。
その後、概念の関係性を示す「一般化」について深掘りします。
10月19日(日)【テーマ】「概念型探究」のための実践ストラテジー
【内 容】概念型探究のステップを具体的に見ていきます。
※使用言語は英語となります。講師の話にはAIによる日本語字幕を表示する予定です。
講師:レイチェル・フレンチ氏 紹介
「概念型探究」モデルの開発者であり、「Concept-Based Curriculum and Instruction (CBCI)」認定コンサルタント。
バース大学にて、教育リーダーシップ&マネジメントの修士号(MA)を取得。
南米、アフリカ、ヨーロッパ、オセアニアの学校での勤務経験をもつ国際的な教育者で、先進的なカリキュラムを12年以上主導しています。世界で唯一、H・リン・エリクソン氏とロイス・A・ラニング氏から委託を受け、CBCI トレーナー認定プログラムを提供し、国際的な会議やワークショップで登壇しています。
※詳細な経歴および著書・活動については別紙をご覧ください。

「概念型探究」について
「概念型探究」は、「探究型学習」および「概念型学習」という2つの異なる指導のアプローチを統合した革新的な指導手法です。H・リン・エリクソン氏の「概念型カリキュラム」を基に、レイチェル・フレンチ氏とC・マーシャル氏がより実践的に発展させました。
「概念型探究」では、知識を断片的に習得するのではなく、知識を概念化して意味づけを行い、深い学びを試行して批判的思考や探究的な姿勢を育みます。また、振り返りを反復しながら「知識を超えて概念へ」進み、「概念を新たな例に応用して転移へ」と発展させていきます。これにより、生徒は自分の理解を築き、批評し、新しい文脈や状況にそれを応用するなかで、自律的に思考することができるようになります。

「概念型探究モデル」への期待
文部科学省は、次期学習指導要領の改訂で「中核的概念」を重視し、知識を断片的に教えるのではなく、概念として深く理解し活用できる学びを目指しています。これは、知識を関連づけて「意味のあるまとまり(概念)」として理解し、学習を「生きた知識」や「転移可能な理解」につなげる試みであり、「概念型探究モデル」と方向性が一致しています。現時点では、文部科学省の「中核的概念」や「探究の推進」は理念や方向性レベルの提示にとどまっていますが、「概念型探究モデル」の援用により、授業づくりの具体化が進みやすくなると考えられます。このため、「概念型探究モデル」は、文部科学省の方向性を実際の教育現場で発揮するための有効な枠組みとして期待できます。
ご取材いただける場合、以下のURLより、10月17日(金)15時までにお申し込みください。