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職場見学型プログラム「shigoto☆trip」:公務員採用早期化の中で1・2年生が兵庫県庁を見学

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827日(水)、兵庫県庁とキャリアセンターは、今年度3回目となる職場見学型プログラム「shigoto☆trip」を開催しました。公務員試験の採用スケジュールが早期化する中、1・2年生のあわせて23名の学生が、県職員の業務内容を学び、公務員として働く魅力について理解を深めました。

shigoto☆tripは、本学キャリアセンターと企業がコラボして行う、業界・企業・仕事研究に関する職場見学型プログラムです。学生が企業のオフィスや製造現場を実際に訪問・見学し、働く社員との交流を通じて自らの将来について考えることをねらいとしています。

はじめに、阪神・淡路大震災の教訓から設置された災害対策センターを見学し、平時の備えや災害時にどういった初動をとるべきかといった地域の防災力の向上の重要性について学びました。学生たちは、普段からの防災グッズの備蓄や地域住民との連携の重要性を実感した様子でした。

次に、県庁内会議室で県職員の業務内容や採用試験の流れについて説明を受けました。兵庫県では、イメージが難しい県庁職員の業務を身近に関してもらうために、2023年度から「採用サポーター制度」を導入しているということです。この制度は、高校生と大学生等が若手職員と1対1で直接対話することができるというものです。総合事務職以外にも、水産職や建築職など様々な職種にも対応しているということです。

続いて、学生たちは5つのグループに分かれて、本学を卒業した職員との座談会に参加しました。その中で、7年目の職員からは、「県職員は2~3年で異動し、部署ごとに業務はもちろん職場の雰囲気も違います。知らない知識を習得する大変さはありますが、いろんな人と関われ、幅広い業務を経験経験することで年々自分の成長を実感できます」と、自己成長の可能性について話してくれました。また、1年目の職員からは、「公務員試験の筆記試験対策は一人でやるのは大変なので、大学で行われているエクステンション講座を受けることで勉強のペースなどをつかむことができました」と本学卒業生ならではの筆記試験対策についても説明してくれました。

初めて参加した文学部1年生の学生は、「公務員と民間企業との違いや、県庁の仕組みなど、普段知ることできない情報について理解することができました。また、先輩職員方とのトークセッションでは、関学生ならではのアドバイスをたくさんいただくことができ、自身の公務員への興味がより強まりました」と自身のキャリア観の変化を話していました。

公務員への就職に興味がある文学部1年生の学生は、「公務員の中でも、市町村で働くことに興味を持っていましたが、今回のプログラムで県庁の仕事に興味を持ちました。県庁職員は業務範囲が広く、様々な場所の人と関われることや、働き方や休み方が多様であり、柔軟な働き方が出来ることを学ぶことができました」とプログラムを通じての学びを教えてくれました。

公務員と民間の就職を検討中の法学部2年生の学生は、「SPIを使った採用があることをはじめて知りました。私は、公務員と民間企業の両方を受けたいと考えているので、新しい情報を知ることができて良かったです。先輩からは、大学で開催している公務員対策講座を進められたので検討してみたいです。地元が愛媛県なのですが、今回の訪問で兵庫県庁の雰囲気を魅力的に感じました」と話していました。

卒業後の進路を意識し始めた経済学部2年生の学生は、「職員の方からしか聞くことが出来ない業務や、仕事環境のことを聞くことが出来ました。堅いイメージがありましたが、職員の方々の雰囲気が柔らかく、上司とその他職員との間に大きな隔たりというものを感じなかったので、偏見が無くなりました」と参加する前とのイメージの変化を話していました。