K.G.

職場見学型プログラム「shigoto☆trip」:公認会計士を目指す学生が監査法人の現場を学ぶ

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830日(土)、有限責任監査法人トーマツ(以下トーマツ)とキャリアセンターは、今年度4回目となる職場見学型プログラム「shigoto☆trip」を開催しました。将来、公認会計士や企業会計に関わることを目指す14年生のあわせて33名の学生が、トーマツ大阪事務所を訪れ、監査法人の業務内容や企業会計のプロフェッショナルとしての役割や公認会計士としてのキャリア形成について理解を深めました。

shigoto☆tripは、本学キャリアセンターと企業がコラボして行う、業界・企業・仕事研究に関する職場見学型プログラムです。学生が企業のオフィスや製造現場を実際に訪問・見学し、働く社員との交流を通じて自らの将来について考えることをねらいとしています。

はじめに学生たちは、会議室でデロイト トーマツ グループの紹介や公認会計士の役割について説明を受けました。この中で、公認会計士は「AIに代替される職業ランキング」に上位にあげられるが、実際は書類作成よりも監査先企業との打ち合わせが中心であるという実務の状況に驚いていました。また、実務上では、AIを活用して長時間労働の改善にも努めていて、会計士の仕事はAIに完全に代替されるものではなく、共存していくものであるということを学びました。

次に学生たちは、本学卒業生のトーマツメンバーとの座談会に参加しました。この中で、公認会計士として活躍する若手メンバーからは、「入社1年目で上場企業の経理部長とやり取りをするなど、貴重な経験が出来ました。若手のうちから経営層と関わることで、営業や経営者の視点を学べることができます」と仕事の魅力について説明がありました。さらに、「トーマツには関西学院大学を卒業した先輩が多く、環境の変化に対応することが少し苦手な自分にとっては、卒業生つながりがある職場は安心感があります。また、トーマツには海外で働いた経験がある方が多く活躍しているので、海外に興味のある自分と合っていました」と就職先としてのトーマツの魅力についても話してくれました。

また、関西学院大学在学中に公認会計士に合格し、現在は同社で非常勤スタッフとして勤務している商学部4生の学生も参加し、「公認会計士の勉強は大変ですが、あきらめず努力すれば合格できると思います。継続的な努力が結果につながると思うので、みなさんも一歩を踏み出してほしい」と参加者にエールを送りました。

続いて、学生たちは「会計士目線での財務諸表分析」をテーマにしたグループワークを行い、4社分の財務諸表サンプルを基にそれぞれの企業が属する業種(食料・製造・金融)を推測するワークに取り組みました。限られた情報から業種を見極めることを学ぶ内容で、学生たちは数字の構成や特徴から企業の事業内容を読み取る体験に苦労しながらも、取り組んでいました。

社会学1年生の学生は、「監査法人とは何か、公認会計士とは何をするのか、座談会やオフィスツアーなどで自分の知らなかった世界をたくさん知ることが出来ました。会社ごとの財務諸表に特殊項目があり、たくさんの文字や数字の中からどこの会社なのか判断することは、初めて見る自分にはとても難しいですが、公認会計士の皆さんはそれを当たり前のように判断されているので、感銘を受けました。とても勉強になりました」と話していました。

 公認会計士を目指している商学2年生の学生は、「今までは、断片的にしか監査の仕事に対する知識がなかったのですが、具体的な仕事内容や組織構造や働き方など知ることができました。監査の仕事内容や、組織構造、現在の働き方など多くの新しい発見があり、自分の将来の視点や業種に対する知識が増えました。また、AIと共に仕事をしている点にも驚きました」と話していました。