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職場見学型プログラム「shigoto☆trip」:1・2年生が帝国ホテル 大阪で“ホスピタリティ”を学ぶ

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88日(金)、帝国ホテル 大阪とキャリアセンターは、今年度2回目となる職場見学型プログラム「shigoto☆trip」を開催しました。1・2年生のあわせて10名の学生が、ホテル業界を代表する帝国ホテルを訪問し、インバウンド増加を背景に同ホテルが「国際的ベストホテル」を目指して実践しているおもてなしを学ぶ貴重な経験をしました。

shigoto☆tripは、本学キャリアセンターと企業がコラボして行う、業界・企業・仕事研究に関する職場見学型プログラムです。学生が企業のオフィスや製造現場を実際に訪問・見学し、働く社員との交流を通じて自らの将来について考えることをねらいとしています。

はじめに学生たちは、宴会場「桐の間」にて、1890年に日本の迎賓館として開業した帝国ホテルの歴史や仕事内容についての説明を受けました。この中で、帝国ホテルが日本で初めて行ったサービスとして、宿泊者の利便性向上のためにランドリーサービスを導入したことや、様々なお客様のニーズに対応するためにバイキング方式の食事を提供したことが紹介されました。学生たちは、帝国ホテルがお客様にご満足いただけるサービスを提供できるよう、お客様のさりげない一言や動作から一歩先のサービスへ繋げられるように意識していることについて、メモを取りながら聞き入っていました。また、SDGsの取り組みとして、大量に出るワインなどのコルクを再利用してコースターにしていることなども紹介されました。その後、実際にホテルのスイートルームや宴会場、それに結婚式などで使われるチャペルなどを見学しました。

続いて学生たちは、実際に帝国ホテルの新人研修で使われている資料を使って「おもてなし研修」を受講しました。この研修では、帝国ホテルが大事にしている身だしなみの3原則や、コミュニケーションにおける目の動きや表情の工夫など、ホテルの従業員が普段から注意をしている細かな点について学びました。また、お客様にご利用いただくペンはスムースに書くことができるように日々点検しており、スタッフ自身が使用するペンは自らが使いやすいものを使用しているという話を聞き、学生たちはその配慮の細かさに驚いていました。

最後に、翌日にホテルの宴会場で実施されるジャズイベントのリハーサルやイベントで使われる音響設備の操作室など、普段は見ることのできない場所を見学し、ホテル業界の業務の幅広さについて理解を深めていました。

はじめて参加した法学部1年生の学生は、「普段は入れないようなホテルの施設を見学することができて、新鮮でした。また、ホテルの表側だけでなくイベントの準備や音響といった仕事内容の裏側を見ることができ、学びを広げることができました。お客様のために細かいところまで徹底してこだわっていることを知り、ホテル業界におけるホスピタリティ精神を学ぶことができました。」とプログラムを通じての学びについて話していました。

同じく、はじめて参加した総合政策学部1年生の学生は、「将来、ホテル関係の仕事に就きたいと考えているので参加しました。帝国ホテルの表側から裏側まで見学することで、ホテルの全体の仕組みや理念、SDGsの取り組みについて深く学ぶことができました。」と話していました。