K.G.

職場見学型プログラム「shigoto☆trip」:学生が神戸税務署で税の仕組みや国税専門官のキャリア形成を学ぶ

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92日(火)、神戸税務署とキャリアセンターは、今年度5回目となる職場見学型プログラム「shigoto☆trip」を開催しました。1~3年生のあわせて26名の学生が、国税専門官の業務内容を学び、税のスペシャリストとしての役割や公務員としてのキャリア形成について理解を深めました。

shigoto☆tripは、本学キャリアセンターと企業がコラボして行う、業界・企業・仕事研究に関する職場見学型プログラムです。学生が企業のオフィスや製造現場を実際に訪問・見学し、働く社員との交流を通じて自らの将来について考えることをねらいとしています。

はじめに学生たちは、会議室で、国税庁の役割や国税専門官の仕事について説明を受けました。通称マルサと呼ばれる査察部が行う、悪質な脱税者に対する強制調査に関して、過去には地中2メートルに現金3億円が入ったスーツケースが埋められていた事例などが紹介されました。

次に、学生たちは実際に財産の差押えをするワークに臨みました。ワークでは、法人が税金を滞納した架空事例をもとに、税務署職員からアドバイスをもらいながら、実際に税務署で使用している「差押調書(動産・有価証券用)」を作成しました。学生にとっては、初めて触れる本物の調書ということもあり、難しさを感じている様子も見受けられましたが、税務署職員の方々から丁寧な指導を受けながら、調書の作成に取り組みました。これにより、国税専門官の業務の一端を実際に体験する貴重な機会となりました。

続いて、税務署内を見学した後、本学卒業生4人を含む税務署職員との座談会に参加しました。その中で、本学を卒業した13年目の税務署職員からは、「国税と聞くと“差押え”や“徴収”というトラブル対応のイメージがあるかもしれないですが、実際にそのようなケースになることは実は少ないんです。そうならないよう適切に対応することが国税専門官の腕の見せ所です。」と、入職前と後のギャップについて話してくれました。また、「簿記の知識はいかせるとは思いますが、何よりも大事なのは人間力です。実際には人と話す機会が多く、コミュニケーション力が求められます。」と求められる能力についても説明してくれました。

はじめて参加した法学部2年生の学生は、「公務員に興味があったので、具体的な仕事内容や職場の雰囲気を知ることができて自分に合うかどうか考えることができました。座談会では、3年生の先輩方の質問を聞いてさらに詳しく内容を深めることができました。これから、色々な職場について深く理解してインターンなどに参加したいと思いました。」と話していました。

はじめて参加した経済学部3年生の学生は、「お堅そうなイメージがあったのですが、徴収や調査もそれぞれやりがいがあり、イメージが変わりました。税の仕組みから国税専門官の働き方や職場の雰囲気を知ることができました。」と話していました。