若林克法・工学部教授らがJanus NbSSe単層における光誘起スピン電流の理論研究成果を発表しました
若林克法・工学部教授らの研究グループが、Janus NbSSe単層における光誘起スピン電流の理論研究を行い、その成果が2025年、国際学術誌『Physical Chemistry Chemical Physics』に掲載されました。
Janus型遷移金属ダイカルコゲナイドは上下で異なる原子層から構成されるため構造的に非対称であり、強いスピン軌道相互作用を持つことが知られています。本研究では第一原理計算を用いて、この材料に光を照射すると純粋なスピン電流が生成される可能性を示しました。
また、光の偏光状態を変えることでスピン流の方向や性質を制御できることを明らかにし、光によるスピン制御の新しい原理を提案しました。
この成果は光スピントロニクス材料の設計に新しい指針を与えるものです。
本研究は、科研費基盤研究(B)(課題番号: JP25K01609, JP21H01019)、科研費学術変革領域研究(A)(課題番号:JP22H05473)、JST CREST(課題番号:2401203)、住友財団基礎科学研究助成(課題番号:2401203)、関西学院大学2025年度個人特別研究費の支援を受けて実施されました。
Journal name: Physical Chemistry Chemical Physics
Article title: Optically induced spin Hall current in monolayer Janus NbSSe
Author(s): Souren Adhikary, Tomoaki Kameda, Katsunori Wakabayashi
DOI: 10.1039/D5CP02135A